軽い追突事故でも病院に行く理由は?不正請求にならないやり方も解説

軽い追突事故でも病院に行く理由を紹介します。追突事故後に症状が軽く、痛くないと感じても通院する必要性を解説!交通事故における慰謝料などの保険金が不正請求にならないやり方もまとめています。軽い追突事故で病院に行くか迷っている人は参考にしてください。

目次

  1. 軽い追突事故でも病院に行く理由を解説
  2. 追突事故で痛くないのに病院に行く理由
  3. 追突事故被害にあった際の通院先
  4. 追突事故を起こしているのに痛くない理由とは?
  5. 追突事故後に不正請求だと疑われる理由
  6. 軽い追突事故でも不正請求だと疑われないための対処法
  7. 軽い追突事故で痛くない場合でも病院に行こう!

軽い追突事故でも病院に行く理由を解説

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日常生活で、誰もが車による追突事故に遭う危険性があります。軽い追突事故でも、実は身体に大きな損傷を負っていることがあり、後遺症を抱える事案も存在しているのです。

そんな軽い追突事故でも病院に行く理由や、通院先について解説します。また、追突事故に遭っても、痛みを感じにくい原因もチェックしましょう。追突事故で不正請求にならない方法とあわせて確認してください。

追突事故で痛くないのに病院に行く理由

治療費や慰謝料をもらえない可能性がある

Sammy-Sander

追突事故の見た目自体は軽いものでも、思いがけない症状を抱えることがあります。まず、大前提として、追突事故に遭ったらすぐに病院に行きましょう。治療費や慰謝料は、病院に通院することで支払いを求められます。

これは、加害者から損害賠償として支払ってもらうお金が、「物損事故」と「人身事故」で大きく異なるためです。通院をしないと物損事故だけで処理されてしまい、治療費や慰謝料はもらえなくなってしまいます。軽いけがだと感じても必ず病院に行きましょう。

交通事故から期間が空くと保険金がもらえない可能性がある

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追突事故に遭った場合、すぐに病院に行くようにしましょう。通院しない期間が伸びれば伸びるほど、保険金や慰謝料などがもらえないことがあるからです。

後ほど詳しく説明する、保険金や慰謝料の不正請求を疑われる原因になります。軽い症状で痛くないと感じても、まずは病院に行くようにしてください。病院に通院していることを証明できるようにしておきましょう。

交通事故から期間が空くと後遺障害認定を受けにくい

Andrea Piacquadio Pexels

追突事故からしばらく経って病院に通い始めても、その後の後遺障害等級認定を受けにくいことがあります。治療を続けても改善されない症状固定になると、後遺障害等級認定を申請することができるのです。

しかし、交通事故から期間が空いて通院を行っていると認定されないことがあります。追突事故直後の症状を病院で見てもらっておくことが重要なので、必ず診断を受けましょう。

出典:障害等級の認定基準(厚生労働省)

痛くない場合でも重大な症状が隠れている可能性がある

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追突事故を受けたときは軽い痛みだと感じていても、病院で診察を受けると、重大な症状が発覚することがあります。特に脳内出血などは自覚症状が出にくいので、病院でMRIなどで確認してもらうのがおすすめです

追突事故被害にあった際の通院先

交通事故直後は整形外科や総合病院に行こう

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もし、追突事故に遭った場合、どこに通院すればいいのでしょうか?まず、追突事故直後は整形外科か総合病院で診察を受けてください。

整形外科では、MRIやレントゲン撮影で目に見えない症状も診断することができます。また、痛み止めなどの薬の処方も行ってくれるのです。交通事故で重要な物損事故から人身事故に切り替えるための、診断書は医師でなければ発行できません

この点が治療費や保険金などに大きく関係するので、期間を空けずにすぐに診察を受けてください。

身体の調子を整えるなら整骨院(接骨院)に通う

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自賠責保険が適用される場合は、整骨院や接骨院に通院するのも選択肢です。国家資格の柔道整復師の所有者が、痛めた身体を整復法や固定法などで施術します。骨を正常な位置に戻したり、テーピングによる固定などを行ってくれたりするので、症状の改善が望めるのです。

病院での治療が必要なくなったと診断された場合は、整骨院や接骨院に切り替えましょう。治療によって完治されたと判断されれば、通院する必要も無くなります。

出典:限度額と保障内容(国土交通省)

鍼灸院に通って内側から治す

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追突事故によって、神経などを痛めることがあります。そういった場合は、はり師やきゅう師の国家資格を持つ、鍼灸院に通院しましょう。

鍼灸院の治療によって、血行改善や自律神経の乱れを整えてもらえます。針を刺されるのは決して痛くないので、病院の治療以外の選択肢として試しましょう。

追突事故を起こしているのに痛くない理由とは?

交通事故直後で興奮状態だから

Rico_Loeb

追突事故に遭った時、自分では症状を軽いと感じてしまう人がいます。このように交通事故の怪我を軽いと感じてしまう原因はなぜなのでしょうか?

痛くないと感じる原因は、交通事故直後は興奮状態に陥っているからです。人間の身体は突然の出来事が起きると、体内からアドレナリンが分泌されて、痛みなどを感じにくくなります。そのため、怪我をしていても軽いと感じてしまうのです。

交通事故後に痛みが出ることもある

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アドレナリンが出ていて、症状を軽いと思っていても、その後に強い痛みが出ることがあります。交通事故直後に痛みが出にくいものもあり、目で見て分かりにくいものは、しばらくしてから症状として現れるのです

こういった場合、すぐに病院に行って変化を伝えましょう。いつ頃から変化が起きたのかを病院で伝えることで、診断書にそのことが記載されます。この情報が後々の治療費請求でも役立つので、忘れないようにしましょう。

むちうち症は数日経ってから痛みが出る

最初は軽いものだと思っていても、後々まで後遺症になりやすいのが、むちうちです。軽い症状でも、その痛みやしびれがずっと残る事例は多く存在しています

追突事故で首や腰などを痛めることにより、傷ついた組織が改善されないことがあります。軽い追突事故でも、むちうちの症状を発症することはあるので、必ず病院に行くようにしましょう。

追突事故後に不正請求だと疑われる理由

交通事故後からの通院履歴がない

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軽い症状だと考えて、病院に行くのを後回しにすると慰謝料請求などに問題が出ます。その理由は、交通事故直後の通院履歴がないためです。

保険会社は交通事故による怪我を軽いものだと考えて、場合によっては仮病や不正請求だと疑うことがあります。そうならないためにも、軽い症状でも病院に行くことが大切です。

怪我や症状が事故状況と違う

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追突事故直後に病院で診察を受け、その後に別の部分に痛みを感じることがあります。軽いと感じていた痛みが重くなり、病院で診てもらうことは珍しくありません。

しかし、追突事故直後の怪我や症状と異なる場合、不正請求だと疑われることがあるのです。軽い事故や傷害を受けた部分との不一致、申告内容の不一致は疑われる原因になります。

追突事故直後は病院でパニックになっていて、正確に症状を伝えられないことがあるでしょう。また、軽い痛みが後々に重い痛みに変わることもあります。そのため、追突事故後は病院で定期的に細かく、自分の症状を伝えるようにしてください。

症状を証明できる資料がない

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軽い症状の場合、病院での診察でも客観的な資料を作成できないことがあります。特に軽いむちうちなどは、MRIなどでも確認しにくい症状です。また、軽いめまいや耳鳴り、頭痛なども客観的な証拠が出ず、自己申告に頼ることになります。

自己申告も自覚症状として認めてもらえることがあり、必ずしも不正請求になるわけではありません。たとえ軽い症状であっても、追突事故が原因で生じたものは申告を行っていきましょう。

病院の水増し請求に対する不信感

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追突事故に遭った本人が原因ではなく、病院や整骨院(接骨院)に対する保険会社の不信感もポイントです。軽い症状を重いものとして記載したり、病院に来ている日数を水増ししたりして、保険金を多く受け取ろうとする事例があります

こういったことに対して保険会社は、一部の病院などに不信感を抱いています。被害者が保険金を不正請求する気がなくても疑われる原因になっているので、このことも覚えておきましょう。

軽い追突事故でも不正請求だと疑われないための対処法

対処法①痛くない場合でも通院を開始する

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軽い追突事故でも、不正請求だと疑われないためにはどう対処すればよいのでしょうか?対処法として、軽い追突事故でも必ず病院に行き、通院を開始してください。軽い追突事故でも、通院履歴が残ることで、重要な資料になります

また、診断書は医師しか作成できないので、病院の整形外科を受信することが重要です。軽い症状でも、大げさだとは思わずに病院で診察を受けてください。

対処法②痛みを明確化して症状を訴える

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病院の診察で、医師に痛みを明確化して症状を伝えましょう。保険金の不正請求だと疑われる理由に、症状の不明確さが関係しています。軽い追突事故が原因でも、身体にさまざまな症状が出ることがあり、明確化して伝えることが重要です。

症状は、いつ、どのように、どこに現れるのか伝えましょう。たとえば「朝起きたときに、首のあたりがズキズキと痛みます」という形です。また、軽い追突事故に遭ってから、自分が病院でどのように伝えたかをメモしておきましょう。

軽い症状でも時間の経過によって変化が起きて、重くなることがあります。基本的な症状の一貫性は重要ですが、時間経過による変化も重要な要素です。軽い追突事故だと安心せずに、自分の症状を正確に医師に伝え続けてください。

対処法③適切な検査を受ける

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追突事故による症状は、病院で適切な検査を実施してもらいましょう。一般的に軽い追突事故であっても、MRIやレントゲン撮影による検査が行われます。しかし、追突事故が原因でむちうちなどになった場合、その他の検査も必要です。

むちうちなどで行われる検査に、神経学的検査があります。これは、目に見えない自覚症状を補完し、症状を証明する検査です。保険金で不正請求だと疑われやすいむちうちでも、神経学的検査を行うことで証明しやすくなります

神経学的検査には、ジャクソンテスト、腱反射テスト、筋電図テスト、徒手筋力検査などがあります。直接触れて身体の反応を調べるものや、電気活動を検査するものもあるのです。

これらの検査によって、軽い追突事故が原因でむちうちなどが発症したことを、客観的に証明できるようになります。このことで、保険金などの不正請求の疑いを晴らせるので、必ず病院で適切な検査を受けてください。

対処法④病院に通う場合は医師にも相談する

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軽い追突事故に遭った場合、まずは病院の医師に相談しましょう。そのうえで整骨院や接骨院などに通うのがおすすめです。医師の診断書を元に、整骨院や接骨院に通院していることが証明できるようになるので、保険会社とのトラブルを防げます

対処法⑤適切な治療を続ける

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通院を続けていると、ちょっとしたことで期間が空いてしまうことがあります。しかし、軽い症状が長引くこともあり、医師から完治や症状固定の判断をされるまで、通院は続けてください。

通院期間が伸びれば、治療費も高額になってきます。保険会社は、適切な通院頻度や期間であるかを確認しているので、不正行為を行わないようにしましょう。医師と適切な通院期間や頻度を話し合いながら、治療を続けてください。

対処法⑥弁護士に相談する

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追突事故に遭った場合、加害者と治療費や保険金に関する話し合いが必要になります。自分が症状を訴えても、相手には「そんなに痛くないはず」と疑われることもあるのです。自分の力だけで話し合いを続けるのは難しいので、弁護士に相談しましょう。

弁護士は法律の専門家であると同時に、相手との交渉技術も高いです。弁護士が加害者との話し合いをスムーズにできるように、医師の診断書や症状などをしっかりと伝えておきましょう。

軽い追突事故で痛くない場合でも病院に行こう!

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軽い追突事故でも、病院に行く重要性を解説しました。追突事故直後は痛くない場合も、その後にむちうちなどを発症することがあります。保険金の不正請求を疑われないためにも、追突事故後は必ず病院で診察を受けましょう。

また、自分で症状を明確化できるように、正確に医師に伝えることが重要です。痛くない場合も、最初から病院に行っておくことで、後々のトラブルを回避できるので参考にしてください!

この記事のライター

浅倉恭介

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