接骨院(整骨院)と整形外科は同時通院できる?治療法の違いや注意点も解説!

接骨院(整骨院)と整形外科は同時通院することができるのか、保険で治療費を請求できるのかなどを、詳しく解説します。また、接骨院(整骨院)と整形外科の治療法の違いや同時通院を医師に相談する必要性、通院先を選ぶポイントなども説明するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 接骨院(整骨院)と整形外科の同時通院のポイントと注意点を紹介
  2. 接骨院(整骨院)と整形外科は同時通院できる?
  3. 接骨院(整骨院)と整形外科を同時通院する場合の注意点
  4. 接骨院(整骨院)と整形外科の同時通院は医師と保険会社に相談しよう

接骨院(整骨院)と整形外科の同時通院のポイントと注意点を紹介

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交通事故で整形外科の治療を受けても思うように回復しない場合、接骨院(整骨院)への同時通院を考える方もいるでしょう。

本記事では、接骨院(整骨院)と整形外科の治療法の違いや同時通院をするメリットなどを、詳しく解説します。トラブルなく同時通院ができるポイントも記載しているので、ぜひチェックしてみてください。

接骨院(整骨院)と整形外科は同時通院できる?

接骨院 (整骨院) と整形外科の治療法の違いや同時通院が可能であるのかを、解説していきましょう。また、同時通院の通院先が接骨院 (整骨院) である場合のメリットも、説明します。

接骨院(整骨院)と整形外科の治療法の違い

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接骨院 (整骨院) では、国家資格を持った柔道整復師が、医療ではなく医療類似行為の施術を行います。また、接骨院と整骨院は呼び方が違うだけで、施術法などは全く同じです。

接骨院 (整骨院) の施術内容は、骨折や打撲、捻挫などの回復のため、手技を使って施術を行う方法が主になります。

一方、整形外科では国家資格の医師免許を持った医師によって、医療行為に当たる治療が行われます。例えば、MRIやCT、レントゲンなどの医療機器で検査をしたり、湿布や鎮痛剤の処方、必要であれば外科医による手術も可能です。

したがって、整形外科は医師によって医療行為を施せますが、接骨院 (整骨院) では医療行為に当たる治療はできないことが、大きな違いになります。

最初に通うべきなのは整形外科

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交通事故直後の通院先は、整形外科にすることが重要ポイントです。接骨院 (整骨院) では詳しい検査ができないため、痛みの原因がはっきりと分かりません。まずは整形外科で受診をし、自分の傷病の状態を知った上で、整骨院に通院するのが良いです。

また、交通事故で治療が必要になった時、保険会社に治療費や通院費を請求できる可能性があります。その際、保険会社に提出しなければならない必要書類が、診断書です。

診断書は医師のいる整形外科で作成することができ、接骨院 (整骨院) では診断書を取得することができません。以上の理由からも、接骨院 (整骨院) へ通院する前に、必ず整形外科で受診をしておきましょう。 

接骨院(整骨院)と整形外科は同時通院が可能

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整形外科で治療を受けてもなかなか回復しない時は、接骨院 (整骨院) と同時通院するのも良いでしょう。接骨院 (整骨院) は痛みのポイントに集中して改善を行うため、同時通院をすると回復を早めることができるかもしれません。

また、同時通院で接骨院 (整骨院) の施術を受けても、健康保険を適用できるケースが多くあります。例えば、打撲や捻挫、むちうちなども適用できるので、安心して良いでしょう。

接骨院(整骨院)へ同時通院するメリット

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通院先が接骨院 (整骨院) で同時通院する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?整形外科では痛みの原因を調べ、その痛みを緩和し回復させる目的の治療が行われます。

しかし、治療が長期間になってくると、鎮痛剤や湿布での処方が主になり、経過観察になるケースが多いようです。経過観察のための通院では、保険会社に治療費を打ち切られる可能性も高まります。

そのような慢性期になったら、同時通院で接骨院 (整骨院) のマッサージなどの施術を受けるのが、有効です。また、適切な理由であれば、治療費を打ち切られることなく、治療を続けられるメリットもあります。

接骨院(整骨院)と整形外科を同時通院する場合の注意点

接骨院 (整骨院) と整形外科へ同時通院する場合、方法を誤るとトラブルの原因になってしまいます。ここでは、同時通院する時に注意しておくポイントを、いくつか解説していきましょう。

注意点①保険会社に報告する

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先述したように、整形外科と接骨院 (整骨院) は同時通院をすることができます。その際は、事前に保険会社に連絡するのを、忘れないようにしてください。

整形外科に通院しながら、黙って接骨院 (整骨院) でも施術を受けると、保険会社から治療費を受け取れないことがあります。事後報告になると、本当に接骨院 (整骨院) に通う必要があったのか、保険会社に疑われる可能性があるからです。

注意点②医師の許可を取る

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他の治療も受けてみたいと考えているならば、整形外科の医師に相談することをおすすめします。担当の医師であれば、症状に合った適切な治療法を教えてくれるかもしれません。

また、かかりつけの医師に相談せずに違う医療機関へ同時通院をすると、医師との良好な関係が崩れてしまう可能性もあります。

のちに、後遺症になり後遺障害診断書が必要になった時は、整形外科の医師が作成する診断書が有効になります。その点も考慮して、必ず整形外科の医師に相談し、許可を得てから接骨院 (整骨院) へ同時通院しましょう。

注意点③適切な通院先を選ぶ

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交通事故で治療を受ける通院先をどこにするかで、回復の状況や損害賠償においても、大きな違いがあります。誤って資格のない施術師から治療を受けると、症状が悪化したり治療費の補償もされず、慰謝料なども受け取れないでしょう。

また、中には無駄な治療をしたり、治療費を多めに請求するなどの悪徳施術院もあるので、充分注意してください。

通院先を選ぶ時のポイントは、医療機関と連携しているか、交通事故の指定施術院であるか、交通事故の患者が他にも多くいるかなどです。基本的に、かかりつけの医師が紹介する施術院は、まず安心でしょう。

注意点④接骨院(整骨院)の治療費や慰謝料が減額される場合がある

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同時通院で接骨院 (整骨院) の治療を受けた期間も、基本的には入通院慰謝料に含まれます。ただし、接骨院 (整骨院) へ通院した全期間分を受け取れるかは、定かではありません。場合によっては、治療費や慰謝料を減額されることもあります。

なぜなら、接骨院 (整骨院) での施術の必要性を疑問視する、任意保険会社が多いからです。特に、接骨院 (整骨院) への通院期間が長いと、その点を問題視されやすくなります。任意保険会社から治療費の打ち切りをされた時点で、自己負担になるので注意が必要です。

接骨院(整骨院)と整形外科の同時通院は医師と保険会社に相談しよう

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接骨院 (整骨院) と整形外科は同時通院できるのかどうかを、徹底解説しました。これらの2つは同時通院することができます。

その際は、必ず同時通院をする前にかかりつけの医師に相談することと、保険会社に連絡することを、忘れないようにしてください。また、自分の症状にあった適切な通院先を、選択するようにしましょう。

この記事のライター

宮内直美

最新の情報や疑問に思ったことなど、調べることが好きなフリーライターです。交通事故の防止や対処法に役立つ情報を収集して、分かりやすく執筆します。

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