交通事故の治療に積極的な病院を選ぼう!通院先の特徴も解説

この記事では、交通事故で怪我をした場合の適切な通院先の選び方を解説します。 また、整形外科と整骨院の違いや、整形外科と整骨院を併用したケースの注意点についても解説しています。 交通事故で負った怪我の治療を受ける前に、これらのポイントを押さえておきましょう。

交通事故の治療に積極的な病院を選ぼう!通院先の特徴も解説

目次

  1. 交通事故治療は整形外科と整骨院(接骨院)のどちらを選ぶ?
  2. 交通事故治療に消極的な病院がある?
  3. 交通事故治療で行く整形外科の選び方
  4. ケース別の通院方法
  5. 交通事故治療には整形外科の選び方が重要!

交通事故でケガをした際の病院の選び方によっては、のちのち不利になる可能性もあるということをご存じの方は少ないのではないでしょうか。

本記事では、交通事故治療の整形外科と整骨院(接骨院)の違い、交通事故治療に消極的な病院は本当にあるのか、整形外科の選び方について紹介します。

整形外科と整骨院の違いや、交通事故治療に積極的でない病院もあること、積極的に治療してくれる病院の選び方を知ることができますので、交通事故でケガをしてしまい、通院先に迷っている方は、ぜひご覧ください。

交通事故治療は整形外科と整骨院(接骨院)のどちらを選ぶ?

交通事故
Thirdman Pexels

交通事故にあった時、それほど酷いケガでなければ「病院に行くほどではない」と考え、整形外科ではなく整骨院(接骨院)に通院した方がいいのでは、と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

どちらに行っても大差ないのではと考える方もいるかもしれませんが、整形外科(病院)と整骨院のどちらに行くのかで、あとあと大きな違いが出てくることがあります。

交通事故にあったのにさらに自分を不利に追い込まないためにも、交通事故治療で整形外科と整骨院のどちらに行けばいいのか、こちらを参考に判断してみてください。

まずは整形外科に行こう

交通事故
accuray Unsplash

大前提として、交通事故にあってケガをしたなら、まずは整形外科(病院)へ行く必要があります。

これは、整形外科が病院で医療行為を行える医師がいるのに対して、整骨院(接骨院)はそうではないためです。人身事故の際に提出する必要のある診断書は医師にしか書けませんし、レントゲン検査やMRI検査といった検査も整形外科でしか行えません。

とくに交通事故で多いむちうちは、事故当日にはあまり症状が出ない特徴があります。後で症状が出た際に、交通事故との因果関係を証明するためにも、自覚症状があまりなくても整形外科を受診し、医師の診断や検査を受けておくことが大切なのです。

整形外科を受診しなかった場合は?

病院
Karolina Grabowska Pexels

もし、整形外科(病院)を受診せずに整骨院(接骨院)だけ通院していた場合はどうなるのでしょうか。

整骨院だけに通い、整形外科へ通院していなかった場合は、保険会社から本当に治療の必要があるのかと治療の必要性を疑われたり、受けている施術が治療に有効かどうか信頼性が疑われ、治療費の支払いを断られるようになる可能性があります。

交通事故治療で整骨院に通うのが悪い、という訳ではありません。ただ整骨院の施術を受けたいなら、連携のとれる医療機関も定期的に受診し、整骨院での治療が必要であることを証明できるようにする必要があるのです。

交通事故治療に消極的な病院がある?

  • 診断書や明細書の作成を求められ、面倒なことがある
  • 患者の治療状況や治療の必要性を保険会社と話す必要がある
  • 後遺障害診断書の作成を求められることもある
  • 訴訟の対応が必要になる場合もある

交通事故被害者を患者として受け入れた場合、上記のように通常の患者では必要のない書類の記載を求められたり、被害者が交通事故裁判を起こす場合にはその対応も必要になったりする場合があることから、病院の中には交通事故治療に消極的な病院があると言われています。

記載しなければならない書類の中には、後遺障害診断書のように、後遺障害等級認定が受けられるかどうかの判断がその診断書にゆだねられているような、重要な書類もあります。そういった書類は日常的に記載するものではないため、医師にとって作成の負担が大きいのです。

けして交通事故被害者の治療をするのが嫌だという訳ではなく、交通事故にまつわる対応が面倒だという理由で、治療に消極的な病院もあるのでしょう。

交通事故治療で行く整形外科の選び方

交通事故でケガをした際に整形外科に行きますが、中には消極的な病院もあると解説してきました。もしそういった、交通事故治療に消極的な病院を選んでしまった場合、交通事故被害者でも治療費や慰謝料、後遺障害の等級認定などで不利になる可能性があります。

では、どこの整形外科を選べばいいのでしょうか。ここからは整形外科の選び方として、6つのポイントを紹介します。

ポイント①~③までは「受診前までの情報発信とご案内」までの選び方のポイント、ポイント④~⑥は「受診してからの対応」までの選び方のポイントをについて紹介していきます。

  • ポイント①地域で開業している整形外科(クリニック)を選ぶ
  • ポイント②ホームページに交通事故治療の情報が多い整形外科を選ぶ
  • ポイント③問い合わせに対して親身に対応してくれる整形外科を選ぶ
  • ポイント④問診時も親身に対応してくれる整形外科を選ぶ
  • ポイント⑤事故をした際に必要な検査を進んでしてくれる整形外科を選ぶ
  • ポイント⑥病院通いしやすい整形外科を選ぶ

ポイント①地域で開業している整形外科(クリニック)を選ぶ

病院
HalcyonMarine

交通事故でケガをした際、ついつい大きな病院の方がいいだろうと大手の病院を選ぶという選び方よりも、地域で開業している整形外科(クリニック)を選ぶという選び方の方がおすすめです。

これは、大きな病院は緊急性の高い治療が優先される傾向にあることが理由です。そのため最初は大きな病院で対応してもらえても、外来での治療は緊急性が低いと見なされ、他の整形外科に変えるように言われる可能性が高いのです。

転院することなく、最初から最後まで診てもらうには、大きな病院よりも地域で開業している整形外科を受診した方がいいでしょう。また、地域の整形外科の方が医師や看護師と距離感が近い、というメリットもあります。

ポイント②ホームページに交通事故治療の情報が多い整形外科を選ぶ

病院
StockSnap
  • 交通事故による怪我の特徴と説明
  • 整形外科(クリニック)の治療方針
  • 交通事故に関する手続きの流れ
  • 治療開始から後遺症手続きまでの流れ

交通事故治療について、ホームページで情報を載せている整形外科は交通事故治療に積極的である可能性が高いため、整形外科の選び方ではホームページをしっかり確認することも大切です。

整形外科は、どこでもいいという訳ではありません。中には交通事故治療に消極的な病院もあるためです。とはいえ、自分で情報を調べるには限界もあるでしょう。そんな時に分かりやすい選び方となるのが、整形外科のホームページを参考に選ぶことです。

ホームページに以上のような情報がしっかり載っていれば、その整形外科は交通事故治療の経験があり、また治療に積極的だということが分かります。

ポイント③問い合わせに対して親身に対応してくれる整形外科を選ぶ

病院
Firmbee

通院したい整形外科がある場合、まずは「交通事故にあってケガをしたこと、治療を受けたい」といった内容で問い合わせてみましょう。

交通事故治療に慣れている病院や積極的な病院であれば、問い合わせた際に、交通事故の状況や症状について、現在の届出の状態や治療費の支払いについて丁寧に、親身に説明してくれるでしょう。

逆に、交通事故治療の問い合わせをした時点であまり丁寧に説明してもらえず、親身な対応を受けられなかった場合は、その整形外科は交通事故治療に積極的ではない可能性が高くなります。

一度整形外科にかかって他に変えるというのは、できなくはありませんが、保険会社へ連絡と説明が必要になります。最初から信頼できる整形外科にかかった方が、手間がかからないでしょう。

ポイント④問診時も親身に対応してくれる整形外科を選ぶ

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jeshoots Unsplash
  • 緊張をほぐそうと「安心」をイメージできる挨拶をしている
  • 患者の顔を見て話しを聞いている
  • 事故の状況と症状の経過を時間をかけて話しを聞きまとめている
  • 事故を受けた事による不安と向き合ってアドバイスをくれる

実際に診察を受ける前に問診票を記載しますが、その時にもスタッフが親身に、丁寧に聞いてくるかどうかを確認してみてください。

交通事故でケガをした場合、その時に痛みがなくても後から痛みが出てくるということがあります。そのため、交通事故治療に慣れている整形外科では患者の緊張をほぐし、事故の状況や、どこにどんな痛みや違和感があるのかをできるだけ詳しく聞き出そうとしてくれるでしょう。

問診であまり親身になってくれず、こちらが口にしたことだけを記載しているような整形外科は、交通事故治療に消極的な可能性があります。治療に積極的な病院かどうか、以上のポイントを参考に判断してみましょう。

出典・参照:交通事故治療の通院先はどう選ぶ?|あやせ駅前整形外科・内科

ポイント⑤事故をした際に必要な検査を進んでしてくれる整形外科を選ぶ

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jarmoluk

交通事故で適切な治療や慰謝料を受け取るには、しっかりと必要な検査をしている必要があります。とくに交通事故のすぐ後に検査をしていないと、症状と交通事故の因果関係を証明することが難しくなります。

検査して欲しいと言っても対応してもらえない整形外科や、投薬や湿布の処方ばかりでなかなか検査しようとは言わない整形外科では、のちのちそのようなトラブルが起こる可能性があります。

どんな検査が必要なのかはケガの状態にもよりますが、必要に応じて「画像検査」や「神経学的検査」、「筋力検査」や「可動域検査」などの検査を実施してくれる整形外科を選択する、という選び方をしましょう。

出典・参照:交通事故治療の通院先はどう選ぶ?|あやせ駅前整形外科・内科

ポイント⑥病院通いしやすい整形外科を選ぶ

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fernandozhiminaicela

整形外科の選び方では、病院通いしやすいかどうかも重要なポイントになります。

交通事故治療では、他に通院している場合でも最低月に1回、病院への通院だけならば月に10回程度は通院することになります。もし病院通いが難しい整形外科を選んでしまった場合、通院が大変になるので避けることも大切です。

病院通いが大変だからと通院を控えてしまうと、保険会社からもうそれほど治療が必要な状況ではないのではと見られてしまい、治療を打ち切られてしまう可能性があります。

病院通いと通勤を両立させるためにも、定期的に通院するためにも、病院通いしやすい整形外科を選ぶ、という選び方が大切になるでしょう。

ケース別の通院方法

交通事故治療の通院先は、整形外科だけとは限りません。むちうちのように、整形外科での治療を継続していても、なかなか良くならないようなケガもあるためです。もし整形外科以外で通院するなら、整骨院(接骨院)が候補に挙がります。

ここでは、整形外科のみに通院するケース、整骨院のみに通院するケース、整形外科と整骨院を併用して通院するケースの3つのケースを紹介しています。

それぞれのケースを選択するメリットと共に、注意点がある場合はそちらも紹介していますので、通院の前にこちらを参考にしてみてください。

整形外科(クリニック)だけ通う

病院
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整形外科(クリニック)だけに通うケースでは、とくに問題点はありません。整形外科では医療行為が受けられ、医師に症状を把握してもらい、治療の必要性を保険会社に訴えてもらうことも可能です。

ただ、整形外科だけに通う場合、通院回数だけは気をつけましょう。病院通いが面倒だからと通院頻度が2週間に1回、月に1、2回程度しかないような場合、治療を継続する必要性について保険会社に疑問を持たれる可能性があります。

痛み等の症状がある場合は、週2回以上、月10回以上を目安に通院するようにしてみましょう。

整骨院(接骨院)だけ通う

選び方
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むちうちのようなケガをしてしまった際に整骨院(接骨院)に通院することがありますが、整骨院のみに通院することはやめた方がいいでしょう。

医療機関である整形外科(病院)に通院せず整骨院のみに通院してしまった場合、保険会社から治療の打ち切りを通達される可能性が高くなります。これは、交通事故治療の必要性の判断は、医師にしかできないためです。整形外科に通院していなかった場合、医師に治療の必要性を訴えてもらうことができません。

整骨院だけに通うことには、治療費の支払いを打ち切られる可能性が高い、というデメリットがあることに注意してください。

整形外科と整骨院を併用する

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整骨院(接骨院)を利用したい場合は、基本的に整形外科と併用して利用することがおすすめです。

整形外科と整骨院を併用していれば、保険会社に治療の必要性を疑われるようなことは起こりにくくなり、患者も整形外科と整骨院両方の治療や施術を受けられる、というメリットがあります。

ただ、整骨院と整形外科を併用する場合は月に1回は整形外科に通院して治療を継続しておくこと、整形外科から整骨院に正確な情報がもたらされないと有効な治療になりにくい、ことに注意してください。

交通事故治療には整形外科の選び方が重要!

病院
tungnguyen0905

交通事故でケガをした際、適当な病院の選び方をしてはいないでしょうか。病院の中には、交通事故治療に積極的ではないところもあります。そういった病院では、適切な治療や検査を受けられず、のちのち不利になってしまう可能性があるでしょう。

交通事故治療では整形外科に通うこと、そして交通事故治療に積極的な病院を選ぶことが大切です。今回の記事で紹介している選び方を参考に、交通事故治療の経験豊富な整形外科や、積極的な整形外科を選んでみましょう。

ドクター交通事故運営

この記事のライター

ドクター交通事故運営

交通事故の痛みの緩和に最適な通院先をご紹介!業界最高水準の通院サポートをご提供します。

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