交通事故の謝罪文の書き方は?ポイントや注意点を詳しく解説!

交通事故の謝罪文について紹介します。交通事故を起こした際、被害者へ謝罪文を書く目的やお詫びの文の内容を例文とともに解説!また、謝罪文の書き方や、相手に送る封筒を選ぶ時のポイントについても詳しく説明しますので、ぜひチェックしてください。

目次

  1. 交通事故の謝罪文の書き方や例文を紹介!
  2. 交通事故で謝罪文を書く目的
  3. 交通事故の謝罪文の書き方とポイント
  4. 交通事故の謝罪文の例文
  5. 交通事故の謝罪文の注意点
  6. 交通事故の謝罪文のポイントや注意点をしっかりおさえよう!

交通事故の謝罪文の書き方や例文を紹介!

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交通事故を起こした時に、謝罪をすることはとても大切です。物損事故・人身事故、どちらであったとしても、自分の過失が明らかである場合には、速やかな謝罪が必要であり、被害者に加害者である自分の誠意を伝える事にも繋がります。

ここでは、交通事故を起こした時、謝罪文を書く必要性と書き方についてのポイントを例文を交えて解説します。内容によっては被害者へ悪いイメージを与えたり、自分に不利になることもあるので、謝罪文を書くときには封筒や便箋まで細心の注意が必要です。

交通事故で謝罪文を書く目的

交通事故を起こした時に謝罪文を書く必要がありますが、なぜ謝罪文を書くのでしょうか?交通事故における謝罪文の意味と、交通事故の大小に関わらず謝罪文を書く理由について、説明していきます。

交通事故の謝罪文の意味

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謝罪文とは、自分が起こした交通事故によって、他の人が被害を受けたことに対する謝罪を伝える手紙になります。相手は被害を受け、ケガをしたり、大切なものが消滅・損失したりしているかもしれません。また、精神的ショックを受けていることも考えられます。

謝罪文は、過ちを犯した時や誰かに迷惑をかけた時に、被害者へ謝罪の気持ちを伝える意味を込めた手紙です。謝罪文でお詫びの気持ちを伝えることで、被害者のケアと、心証を良くするために書かれるものだと考えましょう。

交通事故の謝罪文が必要な理由

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交通事故を起こした時に謝罪文が必要か、と思うかもしれません。謝罪文を書く理由にはさまざまな理由がありますが、害者が加害者に持つ心証を悪化させないために、誠意を持った対応として謝罪文を書きます

直接会って謝罪をすることが大切ですが、直接会ってお詫びをすることが難しい場合も多いでしょう。被害者がケガをして入院などをしている場合や被害者が直接会うことを拒否した場合、その他さまざまな理由によってお詫びを伝えることができないこともあります。

直接会えない場合に、無理矢理対面でお詫びすることは、相手の感情を逆なですることに繋がります。

一方、謝罪文は相手へのアプローチに有効で、内容によって被害者が抱くイメージに影響があります。早く謝罪文を渡すことで、その後の交渉に関する対応も大きく変わるでしょう。

小さい交通事故でも謝罪文は必要

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ちょっとした交通事故であれば謝罪文は必要ではない、このように思うかもしれません。話し合いで済むのではないかと考えてしまいますが、交通事故の大小に関わらず、謝罪文は作成してください

早めに謝罪文を渡すことで、誠意とその後の対応にも影響が出来てきます。対人・物損どちらであっても同じであることを覚えておきましょう。

交通事故の謝罪文の書き方とポイント

ここからは、交通事故を起こした際に書く、謝罪文の書き方を説明していきます。ポイントを押さえて簡潔にまとめることで、相手の印象を変えることが可能です。

ポイント①A4サイズ1枚に直筆する

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謝罪文を書くのに適した便箋のサイズは、特に決まりはありませんがA4サイズが良いとされています。そして一番重要とされているのが直筆で書くということです。封筒も定型サイズの長型3号が良いでしょう。A4サイズを横三つ折りして封筒に入れます。

手書きで書くことは手間がかかることですが、被害者に対して誠意を伝えるためには手書きで書くことをおすすめします

しかし、あまりに汚い文字で謝罪文を書くのも失礼ですので、字が汚いと気にする場合には、パソコンのWordなどの文章作成ソフトを利用して作成しましょう。

あまりにも長い文章になっても、相手が内容を読まない可能性もあります。A4サイズ1枚ほどにまとめると、相手も最後まで読んでくれる文書量になります。

ポイント②「前略」または「急啓」から書き始める

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文面を書き始める際には前略や急啓で始めるのが良いでしょう。一般的な手紙の場合には拝啓で始めますが、謝罪文は急ぎで作成しているため、急いでいるという部分を相手に伝える方法として、前略や急啓を用います

心理的なものではありますが、誠意の1つとして謝罪文では必要になります。本当にお詫びの気持ちがあっても伝わらなければ意味がありません。気持ちを伝える書き方をすることも謝罪文には必要です。

ポイント③お詫びの言葉は最初に書く

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まず、お詫びの言葉を最初に書くことが、交通事故だけではなく、すべての謝罪文に対して必要なものになります。何度もお詫びをしているかもしれませんが、改めてきちんとお詫びをする言葉を書きましょう

交通事故の内容によって、文章の内容も異なってきますが、謝罪すべき内容に触れてお詫びを書くようになります。

ポイント④交通事故を起こした経緯を説明する

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交通事故の謝罪文には、なぜ交通事故を起こしたのかについて、経緯を説明する必要があります。被害者にとっては突然起きた交通事故で、どういう経緯で自分が交通事故に遭ったのか分からない人が多いでしょう。

どうして交通事故を起こしてしまい、被害者にケガや損害を与えてしまったのか説明する義務があります。隠すようなことはせず、自分が覚えている限りで、事故が起きた理由を説明する必要があります

ポイント⑤反省の気持ちや今後の対策について述べる

謝罪文では反省の気持ちと、今後このような事故を起こさないようにすることについて書くようにしてください。

どれだけ謝罪の言葉を書き連ねたとしても、相手にとっては謝罪の言葉と共に今度どのようにしたいか知りたいと思います。その反省の気持ちや今後について知ることで、謝罪文の内容が本当であるか判断します。

曖昧なことを書き連ねることよりも、交通事故を起こしたことをどのように感じて、どのように今後行っていきたいかを正直に書くようにしましょう。内容によっては謝罪文には入れない方が良い内容もあるので、気をつける必要があります。

ポイント⑥相手を気遣う言葉を書く

謝罪文には反省と今後について書きますが、それ以外で書いておくべき内容として、相手を気遣う言葉を書くことが大事です。謝罪文では、自分がしたことによって相手が受けた被害を詫びるだけではなく、その後の相手の状態を気遣うことも必要です。

ケガの状態、心理的なショックの状態などについて、心配していることを文章にしましょう。相手の状況によっては真摯な謝罪文と認めてもらえない可能性もあります。言葉遣いや内容に気をつけながら書くようにします。

ポイント⑦謝罪の言葉で締める

いくら相手の気持ちを気遣い、謝罪の気持ちを込めた文章でも、手紙は最後の文章が一番印象に残るものだといわれています。文章の最後には謝罪の言葉で締めるようにして、終わりにするようにしましょう

交通事故の謝罪文の例文

交通事故の謝罪文の例文を2つ挙げます。人身事故と物損事故、それぞれ1つずつ紹介します。例文をそのまま謝罪文として使用することはせず、あくまで参考としてください。

例文①

前略

この度は私の不注意から〇〇(被害者)様の大切なお車を破損させてしまい、心よりお詫び申し上げます。大変恐縮ではございますが、今回の私が追突事故を起こしてしまった経緯について、説明させて頂きます。

月末前で仕事も忙しく、その日もいくつかの打ち合わせがありました。時間的に急いで向かわなくてはいけないと気が焦ってしまい、前の車に追突しそうになりました。急ブレーキを踏み、ハンドルを切りましたが、ハンドルを切りすぎてしまい、停車していた〇〇様の車に衝突してしまいました。

事故の時、動揺してしまい〇〇様にはご迷惑をお掛けしてしまいましたが、冷静な対応とお言葉をかけていただき感謝しております。頂いたお言葉の通り、今後はこのような事故を二度と起こさないと肝に銘じております。略儀にて恐縮ではございますが、重ねてお詫び申し上げます。

例文②

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急啓

この度は私の不注意から〇〇様にお怪我をさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。本来であれば事故の後に改めてお会いし、直接お詫びを申し上げたいと思いましたが、諸般の事情からこのようなお手紙を差し上げますことお許しください。

私が起こした事故の経緯についてご説明をさせていただきます。信号が青から黄色に変わったことに気づかず、停車していた前方の〇〇様の車で追突してしまいました。スピードは出しておりませんでしたが、〇〇様のお車を破損させてしまい、〇〇様におきましてはお怪我をさせてしまうことになりました。

事故当時、ご自身もお怪我をされているにもかかわらず、私たち家族へお気遣いくださったこと、とても感謝しております。今後は二度と事故を起こさないように、常に気を引き締めてハンドルを握る所存です

略儀ではありますが、書中にてお詫びとお見舞い申し上げます。〇〇様のお怪我が1日も早く回復されることを願っております。

交通事故の謝罪文の注意点

交通事故の謝罪文を書く上で、注意点を例文を参考にしながら紹介します。書き方によっては相手に対して失礼になったり、今後の対応などに支障をきたすこともあり、気をつける必要があります。

注意点①示談交渉を行わない

謝罪文中では示談交渉などは行わないでください。軽い物損事故であったとしても、話し合いになった場合に金額を提示してしまうと、交通事故の内容に関係なく不利な状況になってしまいます。

自分の主観や、謝罪の気持ちで金額提示をするようなことは控えてください。安易にお金で解決をしようという気持ちに取られてしまう可能性があります。

謝罪文はあくまで、相手にお詫びする気持ちを伝えるものであり、誠意のあることを伝える内容のみを書きましょう。

注意点②定型文は使わない

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交通事故の起こしてしたことに対する、謝罪文の書き方が浮かばない人もいるはずです。できるだけ定型文や例文を丸写しするような謝罪文を書かないようにしましょう。

内容にもよりますが、例文などを使ったものは、内容を見ればすぐに例文を使用したことが分かってしまいます。

深い反省と謝罪の気持ちを被害者に伝えたいと本当に思っているのであれば、内容が不十分だと感じたとしても、現在の自分の気持ちを伝える内容を自分の言葉で書くことが重要です

それでも思い浮かばないという場合は、あくまで例文を書き方を参考にして、自分の言葉で書くようしてください。

注意点③許しを請う言葉は使わない

交通事故を起こした時、事故内容にもよりますができる事ならば許してほしい、示談交渉に応じてもらいたいと思うでしょう。

しかし、謝罪文のなかで許しを請うような言葉は使用してはいけません。謝罪文とは被害者へ謝罪をするために書くものであり、お詫びの言葉以外の内容は不要です

許しを請い、できれば示談や賠償金などの話を進めておきたいと思うかもしれません。被害者と保険会社などの話となり、この時点で示談などの話をしてしまうと内容がややこしくなってしまいます。被害者からの印象も悪くなるので、許しを請うような言葉を使わないようします。

注意点④言い訳をしない

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さまざまな理由があって交通事故を起こしてしまったとしても、自分に非があり被害者へケガや損害を与えています。言い訳をしてしまうことで印象を悪くするので、言い訳はせずにお詫びの気持ちを伝えましょう

言い訳になってしまうような文章になってしまうこともあるかもしれません。あくまで自分の責任で起こした交通事故であり、謝罪文であることを忘れないでください。

注意点⑤賠償金などの金額を書かない

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謝罪文を書いているので、ここでは賠償金などの内容については書くことは控えてください。もし交通事故を起こした時点で被害者から賠償金などの話が出ていたとしても、賠償金は保険会社と被害者の間で交渉を行うものです。

賠償金についてはできるだけ言及せず、誠心誠意賠償いたします、などの文章にとどめておきます。

注意点⑥自覚がない事象については記載しない

交通事故を起こしてしまうと、全てにおいて自分に責任があるものと思ってしまうことがあります。落ち着いていれば分かるようなことであっても、相手にいわれるがまま認めてしまったり、修理を全て行うと伝えてしまうかもしれません。

物損事故の場合、自分が起こした箇所と思われない部分に関しては責任を負う必要はありません。被害者に渡す謝罪文であることを頭に置き、必要のない文面は書かないようにしてください

注意点⑦便箋や封筒にも配慮する

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謝罪文を書いた時には封筒に入れて被害者へ渡すことになりますが、封筒や便箋にも気をつけるようにしましょう

サイズは長型3号、A4サイズの用紙が横三つ折りで入るものが適切であり、封筒も便箋も無地のものが良いです。便箋は白無地の罫線なし、または白無地の縦罫線の便箋を使用します。

封筒へ「謝罪文」と書きたくなるかもしれませんが、ここでは謝罪文という旨は書きません。自分の住所と名前を記入するのみで大丈夫です。便箋に住所と名前を記載している場合には、重ねて封筒へ書く必要はありません。

交通事故の謝罪文のポイントや注意点をしっかりおさえよう!

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交通事故を起こした時に被害者へ渡す謝罪文について紹介しました。事故の内容によっても謝罪文の内容は異なりますが、相手にお詫びをすることが謝罪文です。必要以上のことは書かず、心からのお詫びをする内容とすることが大事になります。

謝罪文の内容は難しく、書き方について悩んでしまうかもしれません。例文を参考に書くことも大切ですが、あくまでも自分の言葉で書くことが必要です。

ここまで紹介した書き方や例文、ポイントを参考に、被害者に失礼のない気持ちの伝わる謝罪文を書くようにしましょう。

この記事のライター

サトミオリ

自分の経験も基に、お悩みを解決できるお手伝いをさせていただきます。

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