アルコールの分解を早める方法とは?正しい対策とNGな行為について

アルコールの分解を早める方法を紹介します。アルコールを少しでも早く抜きたいときや、二日酔いの改善法を解説!分解の時間早める食べ物や飲み物、薬などをまとめています。また、運動などのNG行為についても紹介しているので参考にしてください。

目次

  1. アルコールの分解を早める方法を知ろう
  2. アルコールの分解にかかる時間
  3. アルコールの分解を早める食べ物
  4. アルコールの分解を早める飲み物
  5. アルコールの分解を早める行動
  6. アルコールの分解の妨げになるNGな行為
  7. アルコールの分解を早めるために対策を取ろう!

アルコールの分解を早める方法を知ろう

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お酒を飲んで、アルコールを早く抜きたいときはどうすれば良いのでしょうか?酔いを覚ましたいときや二日酔いを治したいときにおすすめな、アルコールの分解を早める方法を解説します。

アルコールの分解を早める方法には正しいものもあれば、NGな行為もあります。アルコールの分解を早める食べ物や飲み物、行動をまとめているので、参考にして対処してください。

アルコールの分解にかかる時間

アルコールはどのように分解される?

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アルコールは体内で胃や小腸から吸収されます。そして、肝臓でアセトアルデヒドに変化して、血液を通じて全身に行き渡るのです。このアセトアルデヒドは毒性のある有害物質で、酔う原因になります。

肝臓はアセトアルデヒドを酢酸に分解し、そこからさらに水や二酸化炭素に分解して体外へ排出するのです。この一連の流れがアルコールの分解になります。よくお酒を飲むと肝臓に負担がかかるのは、こういった役割を担っているからです。

1時間で分解されるアルコールの量とかかる時間

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1時間で分解されるアルコール量を確認しましょう。アルコールの分解は個人差があり、体重も大きく影響します。アルコールを1時間で分解できる量は「体重(キログラム)×0.1」で計算します

この計算で出た数値が、1時間で分解できるアルコール量(グラム)です。60キログラムの体重であれば、1時間で6グラムのアルコールを分解できます。

アルコール量の計算の仕方

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アルコール量の計算の仕方も確認しましょう。お酒の種類ではなく、度数が重要です。計算の仕方は「摂取量(ミリリットル)×度数÷100×0.8」で、純粋なアルコール量(グラム)が分かります

たとえば、一般的なビールのアルコール度数は5%ですが、このビール500ミリリットルに含まれるアルコール量は約20グラムです。さきほど紹介した、1時間で分解できるアルコール量とあわせると、3時間程度で処理できることが分かります。

アルコールの分解を早める食べ物

食べ物①キウイフルーツ・バナナ・アボカド

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アルコールの分解を早める食べ物をチェックしましょう。おすすめなのは、キウイフルーツ、バナナ、アボカドです。これらのフルーツにはカリウムが多く含まれています。

カリウムは利尿作用の効果があり、飲酒によって不足した体内量を補ってくれるのです。また、むくみを防ぐ効果もあります。水分代謝をアップさせ、体内のアセトアルデヒドを排出して、分解を早めましょう。

食べ物②豚肉

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肉類も分解を早める効果があります。特に豚肉に含まれるビタミンB1は、アルコールの分解を助ける働きがあります。また、アルコールの吸収を少なくし、排泄を加速させる効果もあるので、お酒を呑むときは豚肉を食べるのがおすすめです。

食べ物③ご飯・麺類

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お酒を大量摂取すると、低血糖が起きやすくなります。これは、肝臓が糖質をグリコーゲンとして貯蔵することが関係しているのです。お酒の分解に追われることで、肝臓は糖質の分解や代謝に力を避けなくなります。

このことで、体内の糖分が足りなくなって低血糖を引き起こすのです。ご飯や麺類は糖質が多い食べ物なので、低血糖を防ぎ、二日酔いを改善してくれます。身体を正常の状態に戻すことで、アルコールの分解を早める効果が期待できるのです。

アルコールの分解を早める飲み物

飲み物①スポーツドリンク

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食べ物とあわせて飲み物も、アルコールの分解を早める効果があります。さきほどご飯や麺類とも共通しますが、スポーツドリンクも適度な糖質が含まれているのでおすすめです。二日酔いの辛さである、頭痛や吐き気は脱水症状が原因で引き起こされます。

スポーツドリンクでしっかりと水分を補給し、同時に糖質も補充できます。ポカリやアクエリアス、OS1などのスポーツドリンクや経口補水液は、二日酔いのときに活用しましょう。

飲み物②トマトジュース

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栄養豊富なトマトジュースは、お酒のときにもおすすめです。トマトジュースには、アセトアルデヒドの代謝に必要なビタミンCが豊富であり、身体の負担を軽減してくれます。さっぱりとした飲み物であり、お酒をトマトで割った飲み物も取り入れてみましょう。

飲み物③りんごジュース

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りんごにはビタミンCやリンゴポリフェノール、ペクチンや果糖が含まれています。肝臓がアルコールを分解するときに、多くの活性酸素を発生させますが、リンゴポリフェノールが発生量を抑えてくれるのです

活性酸素は、肝臓の細胞を傷つける可能性があるので、お酒を呑むときの負担軽減に効果があります。トマトジュースやりんごジュースのように飲みやすいもので、お酒を身体から抜きましょう。

飲み物④カルピスウォーター

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糖質の補給をメインにするなら、カルピスウォーターもおすすめです。カルピスウォーターで水分と糖質補給の両方を行いましょう。原液を薄めるタイプではなく、自販機で売っているカルピスウォーターでも十分効果は期待できます。

アルコールの分解を早める行動

行動①深呼吸をする

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お酒の分解を早めるなら、深呼吸がおすすめです。体内に酸素をしっかりと取り込んで、身体の循環を良くし、分解を早めましょう。やり過ぎは逆効果なので、他の方法とあわせながら、呼吸を整える程度で行ってください。

行動②薬を飲む

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お酒を呑む際に、ウコンやヘパリーゼなどの薬やドリンクは、肝臓の働きを助ける効果が期待できます。またアルピタンなどの、二日酔い向けの薬も販売されているので活用しましょう。

ポイントとして、こういった薬やドリンクはお酒を呑む前に服用しましょう。アルコールは薬などの吸収を本来とは異なった状態にするためです。そのため、必ず事前に薬などを服用し、その後に食事を摂るようにしましょう。

行動③ツボを押す

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アセトアルデヒドの分解促進効果が期待できるツボは、魚際と健理三針区です。魚際は親指の下の膨らみ部分にあります。健理三針区は手のひらの中央から手首寄りにあり、どちらも軽く数回押しましょう。

行動④身体を休める

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身体を休めることも重要です。しっかりと睡眠を取り、身体の疲れを取りましょう。また、寝過ぎるのも身体の負担になり、程よく循環を促すために起きることも大切です。また、睡眠を取る際は、水分補給を定期的に行いましょう

アルコールの分解の妨げになるNGな行為

NGな行為①激しい運動をする

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体内の循環を良くするために、激しい運動を行う人がいます。しかし、運動をすると汗をかき、体内の水分が失われます。アルコールの分解には水分が必要なため、激しい運動は避けるようにしましょう

飲酒中や飲酒後は激しい運動は控えて、体内のリセットに時間を使ってください。しっかりと体内からお酒が抜けてから、ゆっくりとした運動で調整するのがおすすめです。

NGな行為②サウナに入る

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激しい運動と同様に、サウナも避けましょう。サウナとビールなどをセットに楽しむ人も多いですが、身体への負担は大きいです。また、汗をかいてもアルコールが体外に排出されるわけではありません。

サウナによって身体の血行が良くなり、アセトアルデヒドの循環スピードが早くなります。酔いやすくなり、肝臓への負担も上がり、水分も失われてしまうのです。もしサウナに入りたい場合は、通常の水やスポーツドリンクなどで水分補給を行ってください。

NGな行為③アルコールを飲む

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もちろん、アルコール飲料を追加で呑むようなことは避けましょう。いわゆる迎え酒なども、肝臓の負担になります。また、お酒を含むようなチョコレートなども避けて、一度体内をリセットすることが必要です

NGな行為④香辛料などの刺激物を食べる

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お酒を呑むと胃や腸が弱くなっています。そういった状態で香辛料などの刺激物を含むものを食べると、胃粘膜を荒らしてしまうのです。また、冷たすぎる飲み物は内蔵を冷やし、肝機能の働きを鈍らせます。

その他では、油を多く含むスナック菓子も避けましょう。お酒を呑んだあとは、しっかりと身体全体を休める時間を作りましょう。また、飲酒から短時間で車に乗ると飲酒運転につながるので、絶対に避けるようにしてください。

アルコールの分解を早めるために対策を取ろう!

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アルコールの分解を早めるための方法について解説しました。大切なことは水分補給をしっかりと行い、激しい運動を控えることです。また、事前に肝臓の働きを助ける薬やドリンクを飲み、カリウムやビタミンが含まれた食べ物を食べましょう。

大切なことは飲みすぎを控え、予定があるときは早めに切り上げることです。しっかりと時間に余裕を持ってリセットし、飲酒運転にならないように気をつけてください。

この記事のライター

浅倉恭介

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