駐車場の事故で警察を呼ばなかったらどうなる?4つのリスクを解説

駐車場で事故が起こった際に警察を呼ぶべきか、どう対応するべきかをまとめています。駐車場の事故は、道路交通法が適応されるかについてや、呼ばなかった場合のリスクを人身、物損事故の観点から詳しく解説。警察を呼ばなかった場合の保険利用についても紹介します。

目次

  1. 駐車場の事故で警察を呼ばなかったらどうなるのか?
  2. 駐車場で事故が起きたら警察を呼ぶべき?
  3. 駐車場の事故で警察を呼ばなかった場合のリスク
  4. 駐車場の事故で警察を呼ばなかった場合は多くのリスクがある

駐車場の事故で警察を呼ばなかったらどうなるのか?

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道路上で交通事故が起こった場合は、警察へ連絡することが義務付けられています。では、駐車場で事故が起こった場合はどうでしょうか?

本記事では、駐車場で事故が起こった際に、警察へ連絡すべきか詳しく解説します。警察を呼ばなかった場合のリスクもまとめているため、参考にしてください。

駐車場で事故が起きたら警察を呼ぶべき?

道路交通法が適用の駐車場と適用でない駐車場がある

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道路上で交通事故が起こった場合、警察へ連絡することが義務付けられています。しかし、個人の駐車場や月極駐車場は、道路ではなく私有地です。私有地は道路交通法が適用されないため、警察が対応してくれないこともあります。

しかし、不特定多数の人が行き交う駐車場は、道路交通法が適用されます。道路交通法が適用されるのか私有地なのか、正しく判断することは難しいです。そのため、どのような駐車場でも、すぐに警察へ連絡しましょう。

車を運転して交通事故が発生した場合、警察に通報しなければならないという報告義務が道路交通法に規定されています。

出典: atomfirm.com

出典:交通事故は必ず警察に届け出を(四日市法律事務所)

駐車場の事故でも保険は使える?

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駐車場で起きた事故でも、人身事故の場合は自賠責保険の対象です。また、任意保険に加入している場合は、契約内容によって対象となります。

しかし、私有地での事故は、交通事故証明書が発行されません。交通事故証明書がなければ、保険適用にならないため、人身事故証明書入手不能理由書が必要です。

人身事故の場合は保険対象になりますが、物損事故の場合は自賠責保険の対象にはなりません。任意保険の場合は、契約内容によって補償されます。

駐車場の事故で警察を呼ばなかった場合のリスク

リスク①慰謝料請求できない

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事故が起きたときに警察を呼ばないと、事故証明書を発行してもらえません。事故証明書がなければ、慰謝料の請求ができないため、警察を呼んで対応してもらいましょう。

また、事故証明書がなければ、通院治療にかかった費用や、休業損害慰謝料の請求もできなくなります。相手が警察を呼ぶのを嫌がる場合もありますが、示談に応じることは避けてください。

リスク②物損事故から人身事故への切り替えができない

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怪我人がいない事故の場合は、物損事故となります。「修理代を払えば警察を呼ばなくてもいい」と考える人もいますが、物損事故でも警察に対応してもらいましょう。

もしも後から怪我に気づいても、事故証明書がなければ、人身事故への切り替えができません。また、自動車の損壊などがある場合、当事者同士で示談交渉しても、のちにトラブルへ発展する可能性もあります。

被害者が泣き寝入りするケースもあるため、警察に連絡をして交通事故として記録してもらうことが大切です。

リスク③車両保険の利用ができない

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電柱や塀、車庫などに接触する自損事故の場合、被害者がいないから警察を呼ばなくてもよいと、考える人もいるでしょう。しかし、自損事故でも、警察を呼ばずに立ち去ることは当て逃げとなり、道路交通法違反の対象です

また、車両保険は、警察に連絡しないと利用できないこともあります。後日連絡することも可能ですが、なぜすぐに呼ばなかったのか、あらぬ疑いをかけられるリスクを伴います。

リスク④刑事処分が課せられる可能性もある

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交通事故が起きた場合、警察へ連絡することが、道路交通法第72条で定められています。コンビニやスーパーなど、不特定多数の人が行き交う駐車場は、道路交通法が適用されます。

事故が起きても警察を呼ばなかった場合は、道路交通法違反に該当し処罰の対象です。また、道路交通法が適用されなくても、刑罰の対象となったり、民事損害賠償が適用されることもあります。

道路交通法第七十二条(e-GOV法令検索)

駐車場の事故で警察を呼ばなかった場合は多くのリスクがある

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駐車場で事故が起きたら、たとえ軽微でも速やかに警察を呼ぶことが大事です。自己判断で呼ばなかったら、後で大きなトラブルに繋がる可能性もあります。

警察を呼ばないことは、多くのリスクを伴います。自損事故や物損事故でも、警察を呼んで対応してもらいましょう。

この記事のライター

伊藤

女の子と男の子の子育てをしながら、フリーライターをしています。交通事故や怪我に関する疑問を解決できるよう、主婦目線でわかりやすく説明していきます。

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