交通事故後の肩の痛みは何?治療法や自分で改善させるやり方も

交通事故後の肩の痛みについて解説します。交通事故後に肩が痛むのはどうしてなのか、その原因や通院先ごとの治療法について詳しく説明。自分で症状を改善させるやり方も紹介しているので、肩の痛みが辛いときにはぜひ一度試してみてください。

目次

  1. 交通事故後の肩の痛みは何か?
  2. 交通事故後の肩の痛みを解説
  3. 交通事故による肩の痛みの治療法
  4. 交通事故後の肩の痛みはむちうちの可能性が高い

交通事故後の肩の痛みは何か?

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交通事故にあった後、人によっては肩に痛みが出る場合があります。どうして交通事故後に肩が痛むのか、その原因や治療法などをまとめました。自分で痛みを改善させる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

交通事故後の肩の痛みを解説

交通事故後の肩の痛みの原因

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交通事故にあうと首に強い衝撃が加わり、筋肉や神経が損傷してむちうちになることがあります。むちうちは首だけが痛いのではなく、肩や背中、腕など首から離れた場所に痛みが出ることがあります

交通事故後に肩の痛みが消えないという場合は、むちうちになっている可能性を疑ってみましょう。

むちうちの分類

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むちうちにはいろいろな種類があり、現在では主に4つの種類に分類されています。むちうちの中でも一番多いといわれているのが、頸椎捻挫型と呼ばれているむちうちです

他にも神経根症状型や脊髄症状型、バレー・ルー症状型といったむちうちがあります。それぞれ傷めた場所や症状によって分類され、治療方法も異なってきます。

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むちうちの症状例

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むちうちでよく見られる症状は首周りの痛みですが、それ以外にもさまざまな不調が出てきます。肩や首の痛み以外に多いのは、頭痛やめまいです。他にも手足のしびれや耳鳴り、吐き気や顔の痛みといった症状もあります。

また、食欲不振や消化不良など、むちうちとは直接関係なさそうな症状が出てくることもあります。人によっては不眠やうつ症状などが出ることもあり、症状が続く期間もさまざまです。

多くは2〜3ヶ月くらいで良くなりますが、中にはむちうちが治らず後遺症になってしまうこともあります。

首や肩の痛み・肩こり

交通事故で衝撃を受けた際に靭帯や筋肉が傷つくことで、首や肩に痛みが出てきます。首がまったく動かせない場合はもちろん、首を動かすと痛みが走るときもむちうちの可能性が高くなります

また、仕事や家事などをしていると痛んできたり、じっとしていても肩こりのような重い痛みがある場合も注意が必要です。交通事故後にそれらの症状が出てきた場合は、病院でしっかりと検査してもらいましょう。

頭痛・手足のしびれ

交通事故にあうと頭が重くなったり、疲れたときに頭痛が起きることがあります。特に気候や気圧の変化で頭痛がひどくなるときは、むちうちが原因となっている可能性が高いです。

交通事故で頸椎の神経が損傷したり、患部が腫れて周囲の神経根を圧迫されたりすると手足にしびれが出ます。片方だけにしびれが出たり、しびれだけでなく手足が動かしにくくなることもあります。

めまい・耳鳴り

むちうちが原因で起こるめまいには、回転性めまいと浮遊性めまいの2つがあります。回転性のめまいは周囲がぐるぐる回っているような感覚に陥り、同時に吐き気を催すこともあります。

浮遊性めまいは、その名の通り自分がふわふわと浮いているような感覚になるめまいです。真っ直ぐに歩けなかったり、ずっと同じ姿勢をしていられなくなったりするのが特徴です。

耳鳴りにもいくつか種類があり、耳の奥で「ザー」と音が鳴っているようなケースもあれば、「キーン」という音が断続的に聞こえることもあります。耳鳴りまでいかなくても、耳の閉塞感が出る場合もあります。

事故直後は、安静に保つことが大切です。肩や腰に痛みを生じる頸椎捻挫の場合には、2,3日たったころに痛みが徐々に出てくることが特徴です。 そのため、交通事故発生時には痛みを感じることがなく、これは大丈夫と判断してしまいがちですが、そのまま放置してしまうということが多く、医者にかかっていれば早く治っていたものが長期にわたって慢性的な痛みをかかることもあります。

出典: www.koshokai.net

医療法人社団 幸祥会

交通事故による肩の痛みの治療法

病院ごとに違う治療内容

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交通事故後で肩が痛むときには、主に3つの通院先があります。医師が診療を行う整形外科に通うのが一般的ですが、整骨院(接骨院)や鍼灸院でも施術を受けることができます。それぞれ治療内容が異なるので、自分にあった通院先を選ぶと良いでしょう。

整形外科

整形外科ではレントゲンやMRIなどを使い、骨に異常がないか精密検査を行います。整形外科では牽引や温熱治療、マッサージや電気療法などのリハビリも実施します。

治療をしても痛みが消えない場合は湿布や痛み止めを使ったり、ひどく痛む場合はブロック注射を打つこともあります。

整骨院(接骨院)

整骨院(接骨院)では整復法や固定法、後療法などの手技を受けることができます。体に直接触れた施術がメインで、整形外科の検査ではわからなかった症状を見つけてもらえることもあります。

骨に異常がなくても痛みが続く場合は、整骨院(接骨院)への転院を考えてみても良いでしょう。

鍼灸院

鍼灸院では、鍼や灸を使って施術を行います。体にあるツボに鍼や灸で刺激を与え、血液やリンパの流れを良くすることで体の回復を目指します。ひどい痛みではなくても、なんとなく体の調子が優れないというときにもぴったりの治療院です。

自分で筋肉をほぐして症状を改善させるやり方

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交通事故で肩が痛くなったときは、肩甲骨の位置を戻すことで症状が改善することがあります。肩甲骨の位置を元に戻すためには、周りの筋肉を緩めることが大事です。

どこが痛いかによっても緩める筋肉は変わるので、まずは痛む箇所をしっかりと確認しておきましょう。

下を向くと痛みが出る場合

下を向くと痛みが増す場合は、肩甲骨が下がっているケースが多いです。この場合は、三角筋の後方部分をしっかりとほぐしてあげましょう。片方の手を逆側の腕の付け根あたりに回し、そこの筋肉を指で動かすようにしてほぐします。

もう少し強い圧をかけたいときは、寝転んだ状態でテニスボールなどを腕の付け根あたりに置いてください。ボールが軽く転がるように体を動かすと、三角筋を徐々にほぐすことができます。

上を向くと痛みが出る場合

上を向くと痛みが出るときは、胸にある大胸筋が固くなって肩甲骨が外に開いている可能性があります。この場合は、大胸筋をしっかりとほぐしてあげることが大事です。

片方の手で逆側の鎖骨の下あたりに指を置き、筋肉を動かすようにしてほぐしましょう。大胸筋をほぐすときも、手の代わりにボールを押し付けてほぐすこともできます。

交通事故後の肩の痛みはむちうちの可能性が高い

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交通事故後の肩の痛みの原因や治療法についてまとめました。交通事故後の肩の痛みはむちうちの可能性が高く、病院でしっかりとした治療をしてもらう必要があります。肩に続く筋肉をほぐすことで症状を改善させることもできるので、症状がつらいときはぜひ試してみてください。

この記事のライター

NR4712

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