事故車を廃車にする方法は?判断基準や注意点についても紹介

事故車を廃車にする方法について、詳しく解説します。事故車を廃車にする判断基準や買取業者等に依頼する方法、廃車手続きに必要な費用についても紹介します。事故車を廃車にする際の注意点も詳しくまとめているため、参考にしてください。

目次

  1. 事故車を廃車にする方法を解説
  2. 事故車の対処法
  3. 事故車を廃車にするべき判断基準
  4. 事故車を廃車にするための方法と必要書類
  5. 事故車を廃車にする際の注意点
  6. 事故車の廃車手続きは専門業者がおすすめ

事故車を廃車にする方法を解説

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交通事故に遭遇して車が故障した場合、車の状態によって廃車を選ぶ人も少なくありません。車の廃車手続きは、自分で行うこともできますが、ディーラーや専門業者に依頼することも可能です。

本記事では、事故車を廃車にする方法を詳しく解説します。事故車を廃車にするべき判断基準や、車を処分するときの注意点もまとめているため、参考にしてください。

事故車の対処法

対処法①修理する

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交通事故で車が故障した場合でも、修理可能な状態であれば、修理して乗り続けるという方法があります。

車がぶつけられた場合でも、小さい傷がついた状態であれば、修理して乗り続けることが可能です。車を乗り続けることを決めたときは、事故にあった当日のうちに修理に出しましょう

走行が可能な状態であれば、自分で運転して修理業者へ行き、修理を依頼してください。自力で走行できないときは、レッカー車を依頼して、けん引してもらう必要があります。車の状態に応じて、移動方法を選びましょう。

対処法②廃車にする

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交通事故による損傷が激しい場合は、廃車にするという方法を選んでも良いでしょう。廃車にする場合は、修理を行わず廃車手続きを行います。廃車手続きは、さまざまな方法があるため、自分に合った方法で行いましょう。

対処法③売却する

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事故車は、買取業者に売却することも可能です。無事故の車に比べると、査定金額は低くなりますが、事故車であっても状態によっては買取できます

買取を依頼する業者によっては、修理していない状態での買取も可能です。買取費用を新車の購入費用に充てることもできるため、売却という方法を選んでも良いでしょう。

事故車を廃車にするべき判断基準

判断基準①車が大破した

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交通事故によって車が大破した場合は、廃車にするという選択肢を選んでも良いでしょう。車が大破した場合、修理による復元は難しく、乗り続けることが困難です

また、大破した車は、買取業者で売却することも難しいため、廃車にする判断基準の大きなポイントとなります。

判断基準②骨格部分が損傷した

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車の骨格部分が損傷した場合も、事故車を廃車にするべき判断基準となります。一見、大きな傷やへこみがないように見えても、車の骨格部分が破損していることもあります。

車の骨格部分は、1度破損すると修理が難しくなり、完全に復元することが困難です。修理ができた場合も、走行中に不具合が生じるリスクが高くなり、新たな事故を引き起こす可能性もあります

このようなリスクを回避するためにも、骨格部分が損傷した場合は、廃車や買い替えが推奨されています。

判断基準③車が水没した

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車が水没した場合も、廃車や買い替えが推奨されています。水没した車は、買い手がつきにくい傾向にあります。車が水没した場合は、普通に走行できる状態であっても、買取できないケースが多いです。

水没した場合、車に泥のにおいが残るだけではなく、電装部品が腐食して走行できなくなる可能性もあるでしょう。エンジンの異常といった症状が、後から現れるケースもあります。そのような理由から、水没した車は修理費用も高額になるケースが多いです。

水没車は「冠水車」と呼ばれることもあり、自動車業界では「集中豪雨や洪水などにより、室内フロア以上に浸水したもの、または、その痕跡により商品価値の下落が見込まれるもの」(一般財団法人日本自動車査定協会)と定義されています。

出典: 221616.com

事故車を廃車にするための方法と必要書類

方法①自分で手続をする

Andrea Piacquadio Pexels

事故車の廃車は、自分で手続きすることも可能です。自分で手続きをする際は、末梢登録やレッカーの手配を行う必要があるため、時間と手間がかかります

また、自賠責の解約や末梢登録は、運輸支局で行う手続きです。運輸支局は平日のみ開庁しているため、仕事の都合がつきにくい可能性もあります。

方法②ディーラーへ依頼する

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運輸支局へ来庁する手間や手続きを簡単に行いたい場合は、ディーラーに廃車手続きを依頼しましょう。ディーラーに依頼することで、ディーラー主体で手続きを進めていくため、運輸支局へ来庁する必要もなくなります。

また、事故車の廃車だけでなく、車の買い替えや購入を検討している人はディーラーを利用しても良いでしょう。利用するディーラーによっては、値引きの一環として廃車を無料で行っている場合があります

しかし、基本的には廃車にかかる費用は、購入費用とは別で請求されることが多いです。廃車と買い替えを検討している場合は、見積もりの段階でしっかりと費用を確認しておきましょう。

方法③廃車買取業者へ依頼する

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廃車手続きは、廃車買取業者に依頼することもできます。事故車を専門に扱う買取業者は、事故車から取り外した部品を、海外で輸出などを行っていることが多いです。そのため、無料で手続きをしてくれるケースがほとんどです

事故車の状態によっては、買取可能と判断されるケースもあります。廃車を依頼する前に査定を依頼し、買取金額がつくかどうか確認しても良いでしょう。

また、廃車買取業者は自賠責の還付手続きや自動車保険に関する手続きを代行してくれることもあります。廃車を急いでいる場合や、手続きを簡単に済ませたい場合は、廃車買取業者に依頼しても良いでしょう。

必要書類①自分で手続きをする場合

自分で廃車手続きをする場合は、さまざまな書類を準備する必要があります。手続きには、ナンバープレート2枚や車検証、自動車リサイクル県や永久抹消登録申請書が必要です。

他にも、印鑑証明や納付書、自動車重量税還付申告書も準備する必要があります。また、手続きには所有者の実印や、税金を還付する口座情報がわかる書類を準備しておきましょう。

自分で廃車手続きをする場合は、さまざまな書類を準備する必要があるため、時間がかかります。余裕をもって必要な資料を集めていく必要があります。

また、自分で手続きを行う場合は、手間がかかるだけではありません。専門業者に依頼するよりも余計にコストがかかる可能性があるため、注意が必要です

必要書類②業者などに依頼する場合

gabriellefaithhenderson Unsplash

ディーラーや廃車買取業者に依頼する場合は、自動車リサイクル券やリサイクル料金証明書が必要です。第三者に手続きを依頼するための、委任状も必要になります。他にも、ナンバープレートと印鑑証明、譲渡証明書を準備しましょう。

車検が1か月以上残っている場合は、自動車税の還付を受けられます。口座情報が分かる通帳なども用意しておくと、手続きをスムーズに進められるでしょう

事故車を廃車にする際の注意点

注意点①廃車手続きの費用がかかる

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事故車を廃車する際には、廃車手続きの費用が必要です。廃車に必要な費用は、廃車する方法によって異なります。自分で手続きを行う場合は、登録抹消する手数料350円と、車の解体にかかる処分費用が必要です。

業者に廃車を依頼する際の費用相場は、推定10,000円~50,000円といわれています。依頼する業者によって必要な費用が異なるため、事前に確認しておきましょう

注意点②廃車にするための処分費用がかかる

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廃車にするための処分費用がかかることも、注意しておきましょう。廃車を処分する際には、永久抹消手続きが必要です。永久抹消手続きを終えると、車が公道を走ることができません。永久抹消登録は、車を解体した後に申請します。

車を解体して処分する際には、リサイクル料金や解体費用が必要です。廃車を処分するために、自分で手続きを行う場合は、推定7,000円~80,000円です。業者に依頼する場合は、推定10,000円~80,000円かかります

業者に依頼すると代行料がかかるため、高額になることが一般的です。しかし、自分で手続きを行う場合でも、必要な書類の準備に手間や費用がかかるでしょう。依頼先のレッカー業者によっては、自分で手続きを行うよりも、費用が安くなるケースもあります。

事故車の廃車手続きは専門業者がおすすめ

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事故車を廃車にする方法や、判断基準について詳しく解説しました。交通事故に遭遇した場合は、修理と売却、廃車の3つの対処法から選ぶ必要があります。

廃車を選択した場合は、コストのかからない専門業者への依頼がおすすめです。廃車手続きは自分でも行えますが、必要な書類も多いため、専門業者に依頼してスムーズに進めていきましょう。

この記事のライター

M.U

システムエンジニアの経験もあり、パソコンやプログラミングも興味がある、主婦ライターです。 休日は子どもとお出かけをしたり、料理や工作をして楽しんでいます。 さまざまな知識をいかして、多くの情報を発信していきます!

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