頚椎捻挫の症状や原因は?治療期間や予防方法についても解説!

頚椎捻挫の原因やどのような症状が現れるのか詳しくまとめました。ストレッチやリハビリテーションなど、治療方法の内容も解説。治療期間や予防方法といった情報も紹介しているため、頚椎捻挫に関して知りたい方はぜひ参考にしてください。

目次

  1. 頚椎捻挫の症状や治療方法について詳しく解説
  2. 頚椎捻挫の症状と原因
  3. 頚椎捻挫の治療方法
  4. 頸椎捻挫の治療期間と予防方法
  5. 頚椎捻挫の症状を抑えるためには適切な治療が必要

頚椎捻挫の症状や治療方法について詳しく解説

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頚椎捻挫とは、事故やスポーツが原因で頚椎周辺の組織を損傷する怪我です。交通事故では頚椎捻挫になるケースが多く、軽症から重症に至るまで、実にさまざまな症状が現れます。

本記事では、頚椎捻挫の症状や原因、治療法を詳しく解説していきます。頚椎捻挫とは何か正しく知って、後遺症が残らないようしっかり治療しましょう。

頚椎捻挫の症状と原因

頚椎捻挫といっても、その症状は実にさまざまです。まずは頚椎捻挫とはどのような状態なのか、詳しく知っていきましょう。

頚椎捻挫とは?

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頚椎捻挫とは、交通事故やスポーツで頚椎に強い衝撃を受けて損傷した状態を指します。衝撃を受けることで頸部がむちのようにしなり、靭帯や神経、血管などを傷めることで、さまざまな症状が現れます。頚椎捻挫は、むちうちや外傷性頸部症候群と呼ばれることもあります。

頚椎捻挫の症状

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頚椎捻挫は症状や損傷によって、5つの型に分類されます。頚椎捻挫型は、むちうち損傷のおよそ70%を占めます。頚椎を支える靭帯や筋肉を損傷することで、首や肩の痛み、頭痛、首を動かすことができないといった症状が現れるのが特徴です。

神経根損傷型は、脊髄から出ている神経根を損傷している場合です。首や肩、腕の痛みの他、知覚過敏、痺れ、力が入らないといった症状が現れます。脊髄を損傷すると脊髄症状型と呼ばれ、腕や足の痺れ、感覚障害、歩行困難を伴うこともあり、後遺障害が残るケースも少なくありません。

バレ・リュー症候群型は、自律神経が損傷している状態です。そのため、頭痛や吐き気、めまい、耳鳴り、不眠、動悸と行った症状が現れます。頚椎捻挫とはわかりづらい症状も現れるので、発見が遅れたり、治療が困難になることもあります。

脳脊髄液減少型は髄液が漏れている状態で、発見が遅れることも多い症状です。激しい頭痛やめまいが現れる他、不眠や全身の倦怠感といった症状も現れます。脳が原因ですので、専門的な診断が必要になります。

頚椎捻挫といっても、このようにさまざまな症状があります。検査しても原因がわからず発見が遅れる場合もあるので、受診の際はしっかり症状を医師に伝えるようにしましょう。

頚椎捻挫の原因

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頚椎捻挫は、反射的に頚椎への損傷を避けるために、首の筋肉が緊張することが原因で起こります。筋肉や腱が破壊され新しい組織に置き換わる際、繊維組織は厚く硬くなります。衝撃の強さによっては、筋の部分断裂や靭帯の損傷が生じることもありさまざまな症状を引き起こすのです。

頚椎捻挫の治療方法

頚椎捻挫の症状は、怪我の程度によっても変わってきます。症状に合わせて治療法も変わるため、どのような方法があるのか詳しくチェックしていきましょう。

治療方法①保存療法

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保存療法は、手術をしない治療法です。受傷3〜5日は急性期といわれる期間で、痛みが強い場合は患部を動かさず安静にして過ごします

損傷部位を無理に動かすと炎症がひどくなるため、コルセットを用いて負担を軽減することもあります。痛みが強い場合は鎮痛剤や湿布を用いたり、痛み止めの注射で痛みをコントロールします。

これらの治療法は痛みや炎症の度合いによっても変わるため、必ず全て行われるとは限りません。また、数日経ってから痛みが出ることもあるので、そのような場合はすぐに医療機関を受診し、治療を開始しましょう。

治療方法②リハビリテーション

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急性期を過ぎたら、安静にし過ぎずに適度に患部を動かすことが完治への第一歩となります。痛みがあるからといって安静にしすぎると、痛みを長引かせたり筋肉が衰える原因になります。

リハビリを受けることによって、痛みが和らぎ身体の調節機能がしっかり働くようになるでしょう。リハビリでは、緊張している患部の筋肉を緩め、無理のない範囲で少しずつ可動域を広げる運動をしていきます。

筋肉、柔軟性、バランス能力を改善させ、自身の自然治癒力を高めることも目的としています。すぐに効果が出ないかもしれませんが、適切な期間、定期的に通うことが重要です。

治療方法③スポーツマッサージ・ストレッチ

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痛みが落ち着いてきたら、リハビリと併せてマッサージやストレッチを行うことも有効です。ストレッチは自宅でもできるため、時間を見つけておこないましょう。

重要なのは決して無理をしないことです。痛みがあるのに無理にストレッチをしたり、間違った方法では患部を傷めてしまいます。また、ストレッチやマッサージを受けるのは、慢性期といわれる症状が落ち着いた期間にしましょう。

頸椎捻挫の治療期間と予防方法

頚椎捻挫の治療期間はどのくらいなのか目安を解説します。予防方法も併せて紹介するので、参考にしてください。

頚椎捻挫の治療期間

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頚椎捻挫は痛みがなくなっても、完治のためにしっかり通院する必要があります。そのため、軽症でも1ヶ月程度は通院したほうがいいでしょう。痛みがなくなったからと通院をやめる人も多いですが、後から痛みがぶり返すことも少なくありません。

また、しっかり治さないと、後遺症として症状が残ってしまうことも考えられます。重症の場合は半年程度通うケースもありますが、後遺症が残らないためにもしっかり通院しましょう。

通院頻度は怪我の程度や、症状によっても異なります。事故後すぐの急性期であれば、週3回程度通わなければならないケースもあります。痛みが落ち着く慢性期になると、通院頻度は少なくなります。

適切に通院しないと状態が安定せず、結果、完治が長引くことも考えられます。面倒でもしっかり通院して、完治を目指しましょう。

頚椎捻挫の予防方法

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頚椎捻挫は事故やスポーツが原因で起こるため、予防することは難しいでしょう。しかし、首周りの緊張を解き、柔軟性を高めることは大切です。首周りがガチガチに凝っている人は、普段からストレットを行いほぐしておきましょう。

頚椎捻挫の症状を抑えるためには適切な治療が必要

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頚椎捻挫の症状はひとつではないため、原因を特定するのが難しいこともあります。また、痛みが後から出ることもあるため、違和感が出たらすぐに医療機関を受診することが大切です。

治療期間は長くなることが多いですが、後遺症が残らないためにもしっかり最後まで通院しましょう。

この記事のライター

伊藤

女の子と男の子の子育てをしながら、フリーライターをしています。交通事故や怪我に関する疑問を解決できるよう、主婦目線でわかりやすく説明していきます。

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