物損事故で警察から後日呼び出しを受けるケースは?理由と対応策を解説

物損事故で警察から後日呼び出しを受けるのは、どのようなケースなのかまとめています。刑事事件として逮捕される可能性や、交通事故の呼び出し期間についても解説。物損事故で警察から後日呼び出しを受けた場合の対応策も説明しているため、参考にしてください。

目次

  1. 物損事故で警察から後日呼び出しを受けることはある?
  2. 物損事故で警察から後日呼び出しを受けるケース
  3. 警察から呼び出された後はどうなる?
  4. 物損故事でも場合によっては警察から後日呼び出しを受ける

物損事故で警察から後日呼び出しを受けることはある?

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負傷者もおらず、車両の損傷も軽微な交通事故の場合、警察へ届け出る必要がないと考えるかもしれません。しかし、どのような交通事故でも、警察へ届け出る必要があります。

本記事では、物損事故で警察から呼び出しを受けるのは、どのようなケースなのか詳しく解説していきます。また、物損事故で警察から呼び出されて、逮捕される可能性があるのかについてもまとめているため、参考にしてください。

物損事故で警察から後日呼び出しを受けるケース

ケース①刑事責任が発生する事故だった

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刑事責任とは、交通事故を起こした加害者が、犯罪を犯したとして懲役刑や禁固刑、罰金刑などに処されることです。

出典: secure01.red.shared-server.net

交通事故が刑事責任の生じる事故であった場合は、警察から呼び出しを受ける可能性があります。刑事責任の生じる事故の一例は、酒気帯び運転や信号無視などです

たとえ負傷者がいない物損事故であっても、建物を損壊した場合は、過失建造物損壊罪として刑事事件化することもあります。刑事責任を問われた場合は、警察の要請に従い、出頭しなければなりません。

また、その場では負傷者がいないと思っても、後日怪我が判明することもあります。物損事故から人身事故へ切り替わる場合は、刑事事件となり、後日呼び出されることになります。

出典:道路交通法第百十六条(e-GOV法令検索)

ケース②行政処分が下されるため

Rosemary Ketchum Pexels

刑事責任を問われる重大な交通事故の場合は、免許停止や取り消しといった、行政処分が下される可能性があります。行政処分が下されるときは、加害者に告知聴聞の手続きが行われます。

告知聴聞とは、公安委員会が加害者から、意見を聞く機会のことです。行政処分を下す際には、相手からも意見を聞かなければいけないと定められているため、警察署や運転免許センターへ呼び出されることになります。

ケース③調書を取るため

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交通事故にあったその場で警察を呼び、適切に対応したにもかかわらず、後日呼び出されるケースもあります。警察が後日呼び出す理由は、実況見分調書や、供述調書を作成するためです

後日呼び出すのは、実況見分調書の作成が不十分ではないなどの理由によるものです。通常、物損事故では、実況見聞は行われません。しかし、例外もあるため、呼び出されたら応じましょう。

また、供述調書は、文章が完成したら内容に間違いがないか確認されます。供述調書は重要な証拠となるため、しっかり内容を確認し、署名、拇印しましょう。

警察から呼び出された後はどうなる?

必ず逮捕されるわけではない

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物損事故が刑事事件化したと聞くと、逮捕されるのではないかと心配になることでしょう。しかし、警察に呼び出されて、すぐに逮捕されるわけではありません。

逮捕に必要な理由がなければ、在宅で刑事手続きが進められます。逃亡や証拠隠滅の恐れがなければ、逮捕されることはないため、警察からの呼び出しには素直に応じましょう。

呼び出し期間は状況によって変わる

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警察からの呼び出しがどのくらいの期間続くかは、状況によって大きく変わります。数週間で終わるケースもあれば、数ヶ月かかるケースもあります。

また、仕事や学校で土日しか対応できなければ、長い期間かかることになるでしょう。もちろん、警察も、日程の調整には可能な限り応じてくれます。だからといって、自身の都合ばかり押し付けることは、心証を悪くする可能性もあります。

呼び出しを無視すると不利になることがある

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警察に呼び出された場合は、基本的に応じなければなりません。もちろん、法律上では、呼び出しを断る権利があります。

しかし、呼び出しに応じないことには、多くのデメリットが伴います。呼び出しに応じないことで、警察が自宅にやってくるケースや、在らぬ犯罪の疑いをかけられるリスクもあります。

呼び出しに応じないことで、大ごとになる可能性もあるため、素直に応じた方が良いでしょう。また、被疑者として呼び出されているにもかかわらず応じない場合には、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕される可能性もあります。

物損故事でも場合によっては警察から後日呼び出しを受ける

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物損事故であっても、刑事責任を問われる事故であった場合は、後日呼び出しを受ける可能性があります。警察からの呼び出しを無視することは、多くのリスクを伴うため応じるようにしましょう。

また、多くは在宅で手続きが進められるため、即逮捕となるケースは稀です。呼び出されると不安になりますが、真摯に対応することが大切です。

この記事のライター

伊藤

女の子と男の子の子育てをしながら、フリーライターをしています。交通事故や怪我に関する疑問を解決できるよう、主婦目線でわかりやすく説明していきます。

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