尾てい骨が痛いときの原因や対処法|考えられる病気や診療科も紹介

尾てい骨が痛いときに何が原因なのかわからず、不安になったことがある方も多いでしょう。この記事では、痛みの原因や対処法などを紹介しています。原因がわかれば、普段の行動で防ぐこともできるようになります。正しい姿勢で尾てい骨が痛くならないように心がけましょう。

目次

  1. 尾骨(尾てい骨)とは
  2. 尾てい骨が痛いときの主な原因
  3. 尾てい骨が痛いときに病院を受診する目安
  4. 尾てい骨が痛いときに推測される病気
  5. 尾てい骨が痛いときの簡単な対処法
  6. 尾てい骨が痛む妊娠中と産後の対処法
  7. 尾てい骨が痛いときの受診は何科?
  8. 尾てい骨の奥に痛みを感じるときは?
  9. 尾てい骨の痛みの原因を知ろう

「尾てい骨の痛みにはどのような原因があるの?」

「尾てい骨の痛みを取るにはどうすればいい?」

「何科を受診したらいいのだろう」

このように尾てい骨が痛いときに何が原因となっているのか、防ぐにはどうすればいいのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、尾てい骨の痛みの原因や対処法だけでなく、尾てい骨に痛みが出る病気についても紹介しています。

痛みについて知っておけば、日頃の動きに気を付けて痛みが出にくい行動がとれるようになります。また、病院を受診する目安や何科に行けばいいのか、適切に判断できるでしょう。

尾てい骨が痛くならないようにするためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

尾骨(尾てい骨)とは

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尾骨(尾てい骨)とは背骨の一番下にある骨のことです。

しっぽがあった頃の名残で、他の背骨に比べて少し外側に飛び出した形になっているため、座ることが多くなった現代の生活では痛みを感じることが多くなりました。

弁護士 大橋史典
日頃の生活状況や長時間の運転により、尾てい骨に痛みを感じることがあります。その際には、下記の方法によって対処しましょう。また、痛みが引かない・悪化したなどの場合には、すみやかに病院を受診してください。この記事では、尾てい骨の痛みの原因や痛みを和らげる方法について解説しています。

尾てい骨が痛いときの主な原因

尾てい骨に痛みを感じる原因はいくつかあり、主な原因には座っている間の姿勢や座り方、怪我によるものなどがあげられます。

主な原因について紹介します。

長時間椅子に座りすぎ

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長時間、椅子に座っていると背骨の一番下で飛び出した形になっている尾てい骨に負担がかかってしまいます。

体重が尾てい骨にかかってしまい、痛みを感じてしまうのです。

姿勢が悪く猫背

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座るときの姿勢は正しいでしょうか。いつの間にか猫背になってしまっている方も多いでしょう。

猫背の姿勢で座ることも尾てい骨に負担がかかってしまうため、痛みが出てしまいます。

中学生や高校生に多い体育座り

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子供の頃から学校の体育などで「体育座り」をした経験がある方は多いでしょう。

この体育座りの座り方も姿勢が悪くなってしまい、尾てい骨に負担がかかってしまいます。

妊娠や出産

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妊娠するとお腹の中に胎児がいるため、重心のバランスが崩れてしまうことから、尾てい骨に痛みを感じる方もいます。

また、出産時は大きな力を使って胎児が通過するため、負担は大きなものになります。

打撲や骨折

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転んだときに尻もちをついてしまったなどで尾てい骨を打撲してしまうこともあります。

また、尾てい骨に痛みを感じているものの、なかなか治まらず、痛みが長く続いている場合は骨折している可能性もあります。

尾てい骨が痛いときに病院を受診する目安

では、尾てい骨が痛いときはどのタイミングで病院に行けばよいのでしょうか。

強い痛みを感じるときや日常生活が過ごしづらいような痛みを感じるときなど、それぞれの痛みについて受診の目安を紹介します。

弁護士 大橋史典
交通事故の影響で尾てい骨に痛みを感じる場合は、すぐに病院を受診しましょう。尾てい骨が骨折している場合や周囲の骨などに何らかの影響が及んでいる可能性があるためです。すぐに痛みが引くだろうと放置せず、すみやかに病院に行くことが大切です。

急ぎの受診が必要なケース

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転倒した場合や座れないほどの痛みを感じたときはすぐに受診しましょう。

自力で病院に行けそうであれば、なるべく早く病院へ行き、動けないほどの痛みがある場合は救急車を呼びましょう。

近日中に受診が必要なケース

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歩いているときや座るときなど、動作によって痛みを感じる場合は、急ぐ必要はありませんが、受付時間内になるべく早く受診しましょう。

痛みがひどくなる前に受診しておくことが大切です。

状況に応じて受診が必要なケース

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緊急性はないけれど、日常生活を送るうえで気になるような慢性的な痛みを感じる場合も受付時間内に受診しましょう。

慢性化してしまわないうちに早めに対処するとよいでしょう。

尾てい骨が痛いときに推測される病気

座るときの姿勢が悪かったり尻もちをついたりしていない場合は、尾てい骨に関係する病気にかかっていることもあります。

尾てい骨に痛みを感じる病気について紹介します。

尾骨滑液包炎(びこつかつえきほうえん)

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尾骨滑液包炎は、長時間座り続けることで、骨と皮膚の間に炎症が起きる病気です。

長時間座る予定がある場合は、尾てい骨へ負担がかからないようにクッションを敷いたり、姿勢が悪くなったりしないようにしましょう。

出典:仙骨・坐骨滑液包炎|古東整形外科・リウマチ科

参照:https://koto-orthopaedics.com/sacrum-and-ischium-bursitis

腰椎すべり症(ようついすべりしょう)

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腰椎すべり症は腰椎がずれることにより、神経などを圧迫してしまい痛みを感じてしまう病気です。

短い距離は歩けるものの、しばらくするとお尻や太ももに痛みを感じるような場合は受診しましょう。

出典:症状・病気をしらべる|公益社団法人日本整形外科学会

参照:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondylolisthesis.html

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)

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腰椎分離症の多くは、中学生の頃にジャンプや腰を回すような動きをすることで、腰椎にヒビが入り、分離してしまう病気です。

1回のジャンプなどで分離してしまうのではなく、何度も動かすことにより徐々に腰椎分離症になっていきます。

出典:症状・病気をしらべる|公益社団法人日本整形外科学会

参照:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondiyolysis.html

変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)

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変形性脊椎症は加齢により起こりやすく、椎間板と関節の間の動き方が変わってしまう病気です。

痛みを感じない場合もありますが、症状が進むと痛みを感じるようになります。

出典:症状・病気をしらべる|公益社団法人日本整形外科学会

参照:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_osteophytosis.html

骨盤裂離骨折(こつばんれつりこっせつ)

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骨盤裂離骨折は中高生などの成長期にランニングやジャンプ、激しい運動をすることで骨盤を裂離骨折してしまうものです。

裂離骨折になった場合は安静が必要ですが、順調に回復すれば、5週間ほどでジョギング程度の運動、2カ月ほどで運動を再開できるようになるでしょう。

出典:22.骨盤裂離骨折|三笠製薬株式会社

参照:http://www.jossm.or.jp/series/flie/022.pdf

馬尾腫瘍(ばびしゅよう)

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馬尾腫瘍は、脊髄にある馬尾にできた腫瘍のことで、腫瘍が小さい間は無症状ですが、大きくなってくると下肢にしびれを感じたり、痛みを感じたりします。

馬尾腫瘍は多くの場合が良性の腫瘍です。

出典:馬尾腫瘍|医療法人社団建松会白石脊椎クリニック

参照:https://shiraishi-spine.com/babisyuyou/#:~:text=%E9%A6%AC%E5%B0%BE%E8%85%AB%E7%98%8D%EF%BC%88%E3%81%B0%E3%81%B3%E3%81%97%E3%82%85%E3%82%88%E3%81%86,%E3%81%A7%E3%80%81%E8%89%AF%E6%80%A7%E3%81%AE%E8%85%AB%E7%98%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

仙骨脊索腫(せんこつせきさくしゅ)

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仙骨脊索腫はまれに起こる腫瘍で、尾てい骨以外にも頭蓋底や脊椎で発生することもありますが、その半数近くが尾てい骨に発生します。

症状が出にくいため、進行してしまってから発見されるということも少なくありません。

出典:仙尾骨脊索腫の治療経験|大分医科大学

参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai1951/42/4/42_4_1568/_pdf

尾てい骨が痛いときの簡単な対処法

強い痛みでなければ、簡単な対処法で痛みを和らげることもできます。温めたり、血流を良くするようにマッサージやストレッチをしたりすることも有効です。

簡単な対処法について紹介します。

ストレッチで筋肉の緊張を和らげる

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ベッドなどに横になり、簡単なストレッチをしてみましょう。

両手で両膝を抱えて、お尻の筋肉が伸びるようにゆっくりとストレッチします。痛みを感じない程度に行いましょう。

マッサージで血流を改善する

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手伝ってくれる人がいるのであれば、マッサージをしてもらうのもよいでしょう。

痛みを感じている部分には触らず、血流を促すようにお尻全体の筋肉をマッサージしてもらいましょう。

お風呂で温める

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軽にお尻周りにある筋肉の緊張をほぐせるのがお風呂です。

お風呂にゆっくりとつかって、血流をよくし、お尻だけでなく体全体の緊張を解きほぐしましょう。

床や硬い椅子に座らないようにする

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尾てい骨に痛みを感じているときは床や硬い椅子に座らないようにしましょう。

痛みがある部分にさらに負担をかけてしまうため、クッションなどを使って負担を減らすようにするとよいでしょう。

正しい姿勢を心がける

Pexels

尾てい骨に痛みがあると、ついかばってしまうようになりますが、このようなときこそ正しい姿勢になるように心がけましょう。

正しい姿勢は体のバランスが取れるため、尾てい骨への負担が少なくなります。

尾てい骨が痛む妊娠中と産後の対処法

妊娠・出産をすることにより、尾てい骨に痛みを感じることがあります。しかし、妊娠中は無理なストレッチはできませんし、産後もまだ体調が戻っていないため、無理をしてはいけません。

うつ伏せになり、内ももに力を入れたり、抜いたりするストレッチがおすすめです。

尾てい骨が痛いときの受診は何科?

尾てい骨が痛いときは何科を受診すればよいのか迷う方もいるでしょう。

尾てい骨の痛みを診てくれる診療科はいくつかあります。近くの病院で行けるところがないか探してみましょう。

整形外科

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尾てい骨の痛みと言えば、整形外科への受診が一般的です。

レントゲン写真などを使って、痛みの原因が何であるのかを探ってくれます。

整骨院や接骨院

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整骨院や接骨院では、筋肉や靱帯などの痛みを見てもらえます。

家や職場など、通いやすい位置に整骨院や接骨院があれば、気軽に受診してみるとよいでしょう。

内科

尾てい骨の痛み以外にもしびれなどの症状がある場合は、内科を受診するのもよいでしょう。

一度、内科で検査した後に適切な診療科に案内してくれます。

弁護士 大橋史典
交通事故の影響で負った尾てい骨のケガを治療しても、痛みが引かない場合があります。数か月治療を続けていても痛みが引かないときには、後遺障害の等級認定を申請することができます。申請の際には、さまざまな書類の準備が必要なため、専門家である弁護士に相談することをおすすめします。

尾てい骨の奥に痛みを感じるときは?

尾てい骨の奥の方に痛みを感じる場合は、別の原因の可能性もあります。

原因にはいくつか種類がありますが、その中から代表的なものを紹介します。

神経痛が原因

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椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄などが原因となり、神経が圧迫されることで尾てい骨の奥に痛みが出ることがあります。

温めたり、ストレッチをしたりすることで痛みが和らぐ可能性があります。

出典:神経痛の痛みとは?|医療法人 医友会 サトウ心臓血管外科クリニック

参照:https://www.sato-vsc.com/bulletin/pdf/vol18.pdf

肛門周辺の痛みが原因

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肛門が痔になっている場合も尾てい骨の奥に痛みを感じる場合があります。

排便時などに肛門周辺に痛みを感じる場合は一度、受診してみましょう。

出典:痔の種類と治療|医療法人社団 斗南堂 八王子クリニック

参照:https://hachicli.or.jp/hemo/hemo03.html

婦人科系疾患の痛みが原因

JillWellington

子宮内膜症や子宮筋腫などが原因で尾てい骨の奥に痛みが出る場合もあります。

生理痛がひどい場合は尾てい骨の奥にまで痛みを感じます。なるべくお腹を温めるようにして痛みを和らげましょう。

出典:婦人科の病気|公益社団法人 日本産科婦人科学会

参照:https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=17 

尾てい骨の痛みの原因を知ろう

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尾てい骨に痛みを感じる原因や対処法について紹介しました。

尾てい骨の痛みは、長時間、椅子に座ったり、猫背になっていた場合に痛みを感じることが多くあります。日頃から、姿勢に気を付けて、尾てい骨に大きな負担がかからないように心がけましょう。

この記事のライター

ドクター交通事故運営

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