もらい事故で車の修理代を請求する流れは?受け取れる賠償金についても

もらい事故で車の修理代を請求する流れについて解説します。自分に過失がない場合は、保険会社の介入なしで示談交渉を行うなどの、車の修理代を請求する流れでの注意点も説明!また、もらい事故で請求できる賠償金についてもまとめているため、参考にしてください。

目次

  1. もらい事故で車の修理代を請求する流れを解説
  2. もらい事故とは?
  3. もらい事故後の車の修理から示談交渉までの流れ
  4. もらい事故で修理代以外に請求できる賠償金
  5. もらい事故による修理代を請求するときの注意点
  6. もらい事故で車の修理代を請求する流れを把握しておこう

もらい事故で車の修理代を請求する流れを解説

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もらい事故に遭ってしまったら、加害者側に車の修理代を請求することが可能です。しかし、適切な方法で修理代を請求しなければ、本来受け取れるはずの賠償金が、少なくなる場合もあるでしょう。

本記事では、車の修理代を請求する流れについて、詳しく解説しています。また、もらい事故とはどのような事故であるのか、自分にも過失があるケースなども説明します。

もらい事故とは?

被害者側に全く過失のない事故

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交通事故のほとんどは、過失が当事者双方にあることが多いです。しかし、中には被害者の過失割合が、ゼロということもあります。もらい事故は、被害者が交通ルールを守っていた上で、加害者の過失によって巻き込まれた事故のことです

例えば、赤信号で停止していた際に、後ろから衝突されたケースです。また、対向車がセンターラインを越えて衝突してきた場合なども、該当します。

もらい事故の被害者でも過失が付くことがある

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もらい事故だと思っていたら、自分にも過失があったり、違反点数が加算されることもあります。それは被害者側も周りに注意をしていれば、避けられた事故だったと判断された場合です具体的には次のようなケースがあります。

  • 被害者が駐車禁止場所に駐車していて起きた事故
  • 被害者が急ブレーキをかけたことで起きた事故
  • 道路の幅が狭くて、対向車がセンターラインを越えて起きた事故
  • 工事中または障害物があることで、対向車がセンターラインを越えて起きた事故

もらい事故で被害者にも過失が付くとどうなる?

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被害者にも過失がある場合は、加害者との過失割合がどのくらいかを判定します。過失割合は、相手側と示談交渉を行い決定するのが一般的です

過失がなかった場合の損害賠償金や慰謝料の金額から、自分の過失割合分を差し引かれることになります。これを過失相殺といいます。

もらい事故後の車の修理から示談交渉までの流れ

流れ①警察へ連絡する

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交通事故に遭ったら、まずは怪我人がいないかを確認し、必要であれば救護措置をします。事故の再発を防ぐ危険を防止してから、警察へ連絡をする流れです。これは、道路交通法において報告の義務が定められており、怠ると違法行為とみなされます。

もちろん、もらい事故においても同様で、相手側に任せず双方で確認して、警察へ連絡するのが良いでしょう。警察による現場の確認がないと、実況見分調書や交通事故証明書などの書類を、作成してもらえません。

出典:物損事故と報告義務(弁護士法人泉総合法律事務所)

流れ②事故車両を修理工場へ搬入する

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警察による現場の確認が完了したら、事故車は修理工場へ移送します。もしも、自分が決めているディーラーなどがあれば、そこで修理を依頼することもできます。

また、どこで修理をして良いかわからなければ、保険会社が提携する業者を紹介してくれるでしょう。車を移送する際は、レッカー車を利用することになります。レッカー費用は、相手の保険会社に賠償請求することが可能です。

流れ③修理代の見積もりを取る

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修理をする前に、まずは費用の見積もりを取ります。修理費用は加害者が加入している任意保険に、請求することが可能です。その場合、保険会社側のアジェスターが工場へ来て、事故車の破損状態や修理内容、費用などの確認をします。

そして、その調査結果に基づき、賠償金額を決定するという流れです。加害者が任意保険に加入していない場合は、被害者自身で見積もりを依頼して、賠償額を掲示しなければなりません。

流れ④示談交渉をする

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修理費用の算定をしてもらったら、相手側との示談交渉を行います。通常は過失割合について話し合い、お互いが合意すれば示談成立という流れです。

しかし、もらい事故においては、加害者と被害者の過失割合が10:0となります。そのため、賠償額や支払い方法についてお互いが合意すれば、示談成立です。

修理代が車の時価より高額な場合は全損扱いになる

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車の修理費用額が、時価額よりも高くなってしまうと、保険会社に全損扱いとされます。事故に遭った時点での車の時価額が、原則的に賠償金の上限額となります。

したがって、足りない分の修理費用は、自己負担となるのです。そのため、全損になったら、修理をするよりも買い替えた方が良いでしょう。

車を修理しない場合でも修理代はもらえる?

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もらい事故に遭った車が古い場合は、修理をせずに買い替えたい人もいるでしょう。受け取った賠償金は、修理費用に使用せず、新車の買い替えに充てても問題ありません。

賠償金の使用用途は被害者の自由です。ただ、修理をする予定がないと決定している場合は、その旨保険会社に伝えておくと、手続きなどがスムーズに行えます。

もらい事故で修理代以外に請求できる賠償金

請求できる賠償金①積極損害

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もらい事故が原因で、被害者が支払った費用に対する損害です。もらい事故で被害に遭わなければ、支払う必要のなかった費用が該当します。請求できる主な積極損害の内容は、以下の通りです。

  • 治療費
  • 入通院治療費
  • 入院雑費
  • 付添看護費
  • 家屋等の改造費

「積極損害」とは、事故が起こらなければ出費しなかったであろう費用のことです。
たとえば治療費やそれに伴う交通費、また介護費や家屋改修費などがあります。

出典: www.hiramatsu-go-law.com

請求できる賠償金②消極損害

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もらい事故に遭わなければ、被害者が将来で得られるはずだった、収入に対する損害のことです。消極損害には、休業損害、後遺障害逸失利益、死亡逸失利益の3種類があります。

休業損害は、事故で怪我をしたことで休業せざるを得ず、失ってしまった利益に対する損害です。後遺障害逸失利益は、事故によって後遺障害が残り仕事ができず、将来得られるはずだった利益に対する損害になります。

死亡逸失利益は、被害者が死亡することで失った、将来得られるはずの収入のことを指します。

請求できる賠償金③慰謝料

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慰謝料とは、もらい事故によって生じた、精神的な苦痛に対する賠償金のことです。死亡慰謝料においては、残された遺族も請求することが可能です。慰謝料は、次のように3種類に分類されています。

入通院慰謝料

怪我による入通院で生じた精神的な苦痛に対する賠償金

後遺障害慰謝料

後遺障害が残ったことで生じた精神的な苦痛に対する賠償金

死亡慰謝料

被害者が死亡したことで生じた精神的な苦痛に対する賠償金

もらい事故による修理代を請求するときの注意点

注意点①加害者と過失割合で揉めることがある

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もらい事故であれば被害者側は、自分に非がないと思うでしょう。しかし、客観的な判断をされたときに、過失が認められることもあります

被害者と加害者の過失割合について、お互いの主張が噛み合わず、トラブルになるケースもあります。このような場合、事故状況に関する正確な知識がいるため、弁護士へ相談するのが安心です。

注意点②保険会社は示談交渉に介入できない

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もらい事故は、被害者に過失が全くない事故のため、加害者に損害した分をすべて請求できます。そのため、自分が加入している保険には、利害が生じません。同時に、加害者との示談交渉にも介入できなくなります。

すなわち、被害者は自分で加害者側と示談交渉を行い、賠償金を請求しなければなりません。自分で行うのが不安な場合は、弁護士に依頼する方法もおすすめです。

注意点③保険会社からの賠償金の掲示額が低い

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保険会社は、あくまでも営利企業のため、賠償金額を低めに掲示してくる可能性があります。なぜなら、賠償金が低ければ、保険会社の支出も少なくて済むためです。

また、被害者に過失割合があると、過失相殺によって保険会社が支払う賠償金も少なくなります。そのため、「もらい事故でも本当は過失があるのではないか」と言ってくることもあるでしょう。示談がスムーズにいかない場合は、弁護士に相談するのも一つの方法です

注意点④加害者が任意保険に加入していないことがある

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もらい事故の被害者で損害金を受け取れる立場でも、加害者が任意保険に加入していなかった場合は、どうなるのでしょうか?

このような場合は、自分が加入している車両保険を、利用することができます。もらい事故後はできる限り早く、自分が加入している保険会社と連絡を取りましょう。また、自分がどのような補償を受けられるのか、契約内容の確認をすることも重要です。

もらい事故で車の修理代を請求する流れを把握しておこう

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もらい事故は、被害者に過失のない事故です。しかし、もらい事故と自己判断をしていたら、自分にも過失があったというケースもあるため、注意が必要です。

また、もらい事故で過失があると判断され、過失割合にどうしても納得がいかない場合は、弁護士に依頼する方法もあります。本記事の賠償金を請求する流れを参考にして、スムーズに手続きを行えるようにしましょう。

この記事のライター

宮内直美

最新の情報や疑問に思ったことなど、調べることが好きなフリーライターです。交通事故の防止や対処法に役立つ情報を収集して、分かりやすく執筆します。

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