むちうちで仕事に影響があるときには?安静期間や補償について解説
むちうちで仕事に影響がでたら、どうすればいいのでしょうか。むちうちが仕事に影響したときの損害賠償や、むちうちでの通院の重要性、悪化を防ぐための治療法などについてもまとめています。むちうちの通院で悩んでいる方、仕事に影響がでた方は、ぜひご覧になってみてください。
目次
むちうちで仕事に影響がでるかもしれないときの対応
もし交通事故でむちうちになっていた場合、症状によっては、仕事に影響がでてしまうこともあるでしょう。ここでは、むちうちで仕事に支障がでそうなときはどうすればいいのか、解説します。
交通事故の後で身体に不調があるという方は、むちうちになっている可能性があります。ぜひこちらをチェックしてみてください。
まずは症状がなくても医療機関で診てもらう
むちうちの症状がなくても、交通事故にあった後は医療機関を受診するようにしましょう。
むちうちは、交通事故直後や当日には症状がでなくても、数日してから症状がでてくることがあります。交通事故後の症状と交通事故に関係があることを証明するためにも、症状がなくても医療機関にかかっておくことが大切です。
出典・参照:むちうちの症状はいつから出る?後から痛みを感じたらやること|【交通事故被害】慰謝料と示談の話 | 弁護士法人ユア・エース
症状を悪化させないよう注意する
むちうちは簡単に治る人もいれば、半年以上治療しても完治せず、症状固定になる人もいます。それだけに、治療は丁寧に行うことが大切です。仕事を休んで、しっかりと治療を受けて、医師から仕事への復帰許可が出るまで無理をしないようにしましょう。
また、個人でマッサージやストレッチを行うことは避けてください。首には重要な神経が集中しており、自分でマッサージなどをすると悪化することがあります。
むちうちになっているかもしれないと感じたら無理をせず、医療機関である整形外科をはじめ整骨院・接骨院、鍼灸院等に通って、専門的な治療を受けるようにしましょう。
むちうちでみられる症状
むちうちでみられる症状の中には、一見してむちうちとは気づけないようなものもあります。ここではむちうちの代表的な症状やむちうちの種類を解説しますので、思い当たる症状がないか確認してみましょう。
むちうちにはどんな原因と症状がある?
そもそも「むちうち」というのは、交通事故の衝撃によって首がムチのようにしなることで生じる、いくつもの症状の総称です。むちうちの原因には、衝撃を受けたことで筋肉や神経といった軟部組織が損傷すること、あるいは頚椎がゆがむことで神経が圧迫すること、などがあります。
むちうちの代表的な症状は、首や背中の痛み、首や肩のコリ、首の可動域制限や頭痛、めまいや目のかすみ、吐き気や握力低下などです。
むちうちにはどんな種類がある?
むちうちの種類は、大きく分けて5種類あります。むちうちの約7割を占めると言われる「頸椎捻挫型」、神経を圧迫・損傷することで起こる「神経根損傷型」、自律神経に影響を及ぼす「バレ・リュー症候群型」、まだ研究途中の「脳脊髄液減少症」、そして「脊髄損傷型」の5つです。
むちうちにさまざまな症状があるのは、そもそもむちうちに5つもの種類があるためしょう。この中でも脊髄損傷型はもっとも重い症状になりやすく、歩行困難や排尿・排便に支障が出ることがあります。
むちうちに安静期間は必要?
むちうちになってもたいした症状がなければ、気にせず仕事や運動をしている場合もあるでしょう。しかし、むちうちになった場合はある程度の期間、安静に過ごした方がいいと言われています。
むちうちの安静期間はどれくらい?
むちうちの安静期間の目安は、一般的なもので「数日~1週間程度」です。つまり交通事故にあった後は数日~1週間程度は安静にし、無理をしないようにする必要があります。
ただ、これは安静期間の目安です。むちうちの症状や損傷度合いによっては、もっと長く安静が必要になるケースもあるでしょう。医師の診察を受け、その指示に従うことが大切です。
出典・参照:むちうち(頸椎捻挫)|あいちせぼね病院
むちうちには急性期と慢性期がある
むちうちには「急性期」と「慢性期」という主に2つの時期があります。交通事故直後から約1ヶ月程度の時期が急性期、それ以降の時期が慢性期です。そして、急性期と慢性期でそれぞれに有効な治療方法が違います。
むちうちの急性期は損傷した箇所が炎症を起こしていることも多く、安静にすることが大切だと言われています。つまり、むちうちの安静期間はこの急性期のことを指しているでしょう。
出典・参照:むちうちについて|すずらん鍼灸接骨院
そもそも安静とはどのような状態?
安静に、と言われると動いてはいけないと考える方もいらっしゃいますが、むちうちの場合の安静とは、無理をしない程度に普段通りの生活を心掛けること、です。
まず医療機関を受診し、医師に相談してからどう過ごすのか決めた方がいいのですが、基本的には普段通りの生活、普段通りの仕事をすることに問題はありません。ただ痛みがある場合には、けして無理をしないように注意しましょう。
出典・参照:むちうち(頸椎捻挫)|あいちせぼね病院
安静にする理由とは
むちうちで安静にする理由は、最初は無症状やたいしたことのない症状でも、突然急変してしまうことがあることと、頸部周辺には神経が集中していることから、そこへ負担をかけて治療を長引かせないようにするためなどです。
むちうちの症状が軽くても、たいしたことがないとあなどって無理をしてしまうと、症状が酷くなる可能性があります。
安静期間を過ぎてもむちうちの痛みが長引いたとき
医師に言われた安静期間を過ぎてもむちうちの痛みが長引いとしまったとき、取れる対処法は3つあります。自分で市販薬を使う方法と湿布を使う方法、そして改めて医療機関を受診する方法です。
市販の鎮痛剤で痛みを抑える
仕事等でなかなか医療機関を受診できない場合は、とりあえず市販の鎮痛薬を使い、むちうちの痛みを抑えましょう。
むちうちで使われることの多い市販の鎮痛薬は、種類が多数あります。痛みに合わせて、鎮痛薬を選んでみましょう。
症状に合う湿布を使う
湿布ではむちうちの治療はできませんが、むちうちの痛みを緩和することは可能です。
ただ、湿布にも温湿布と冷湿布があることに注意してください。むちうちの時期によってはこれらの湿布を使うことで逆効果になる可能性もあるため、湿布を使いたい場合は医師に相談、もしくは医師に処方箋を出してもらって使いましょう。自己判断で湿布を使うことには、リスクがあります。
出典・参照:むちうち(頸椎捻挫)|あいちせぼね病院
我慢をせずに医療機関を受診する
安静期間を過ぎても痛みが続いている場合、自分でなんとかしようとせずに早めに医療機関を受診することがおすすめです。
すでに解説したように、むちうちには急性期と慢性期があります。そしてむちうち自体にも5つの種類があり、どのような治療が有効なのかは変わってきます。そのためむちうちの症状や時期に合わせた適切な治療を行わなければ、効果的な治療にはならないでしょう。
もし痛みが長引くようなら、無理をせずに早めに医療機関を受診しましょう。
むちうちで仕事の損害賠償を請求するときの方法とポイント
むちうちで仕事に影響がでたような場合、損害賠償を請求することができます。しかし、むちうちになった後の対応によっては、適切な損害賠償を受けられなくなる可能性があるでしょう。
ここでは、むちうちで仕事の損害賠償を請求するときにどのようなポイントに注意が必要なのか、解説します。むちうちになったという方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
事故直後に病院で診察を受ける
適切に損害賠償を請求するためには、交通事故にあったらとくに症状がなくても、直後に医療機関を受診し診察を受けておくことが大切です。
むちうちの場合、当日に痛みはなくても後日症状がでてくることがよくあります。またむちうちは外から見るだけでは分からない怪我であるため、事故後早めにMRI検査で確認しておくことが重要です。早期に治療を受ければ悪化を防ぎ、後遺症にもなりにくくなるでしょう。
「仕事を休みたいけどむちうち程度では難しい」とは考えずに、通院する重要性を会社にも伝えましょう。定期的な通院を続け、空白期間を作らないことが、交通事故の治療では重要です。
通院回数と通院期間
むちうちになったとしても、仕事を優先してついつい通院をおろそかにしてしまうと、適切な損害賠償請求が認められなくなる可能性があることに注意してください。
むちうちで治療が必要だったと認められるためには、しっかりと定期的に通院を続けている必要があります。具体的には通院期間の目安は3ヶ月~6ヶ月、通院回数は週2回~3回です。
もしあまり通院せず通院期間が短かったり、通院回数が少なすぎたりすると、すでに完治したと見なされて、保険会社から治療費の打ち切りを求められる可能性があります。
むちうち治療を仕事で後回しにするのがだめな理由
仕事が忙しいと、ついつい仕事を優先してしまい、むちうちの治療を後回しにしてしまうことがあります。しかしそういったことをしてしまうと、むちうちの症状が続いているのに治療の必要を認められなくなったり、治療費の打ち切りを宣言されたりする可能性があるでしょう。
むちうちと事故の関係を証明するのが難しくなる
むちうちになったとしても、いきなり仕事を休めないため、何日も期間を空けてから病院に行くことがありますが、これではいけません。
交通事故直後に診察を受けないと、むちうちと事故の因果関係を証明するのが難しくなります。この証明が難しいことが原因で、後遺障害等級認定が受けられないことがあるのです。むちうちの悪化を防ぐためだけでなく、けがの証明のためにも、仕事を休んででも診察を受けましょう。
慰謝料が減額される場合がある
仕事を優先して通院を後回しにすると、治療に対して消極だと判定されてしまい、慰謝料が減額されることがあります。
仕事を優先してついつい通院期間の間隔を空けてしまったり、通院回数があまりにも少なかったりすると、問題になる可能性が高いでしょう。治療に積極的でないことから、そこまでのけがをしていないのではないか、と見なされる可能性があるためです。
このような理由から、むちうちになったときは仕事を休んででも、定期的にしっかりと治療を受けることが大切です。会社にそのことを伝えるか、むちうちの症状によっては、完治するまで休職することも検討しましょう。
休む期間については、医師と相談し、会社に伝えるのがおすすめです。むちうちは短期間で改善されることもあれば、悪化する可能性や半年以上完治しないこともあります。軽い怪我とは思わずに、仕事よりも治療に専念することも考えてください。
後遺障害等級認定で不利になる
追突事故等でむちうちになると、治療を受けても完治しないことがあります。その場合は症状固定まで治療を受け続け、後遺症については後遺障害等級認定を申請することになります。
後遺障害等級認定は申請が通らないことも多い、審査が厳しい制度です。とくに交通事故から期間を空けて診察を受けていると、事故と症状の因果関係が証明できないと見なされ、申請で不利になる可能性があるでしょう。
後遺障害等級認定で認められると、後遺障害慰謝料を請求できるようになります。交通事故による後遺症は、12級で94万円から290万円、14級で32万から110万円です。むちうちの後遺障害慰謝料が受け取れないような事態にならないためにも、仕事よりも通院を優先してください。
出典・参照:障害等級の認定基準|厚生労働省
ケース別にみる損害賠償の内容
むちうちの損害賠償請求は、むちうちによってどれだけ仕事や生活に影響がでたかで、請求できる内容が変わることがあります。
ここではむちうちによって仕事を休まざるをえなくなったケースや、後遺症がでてしまったケース、自営業者や専業主婦だった場合といったいくつかのケースを解説しています。
仕事を休む場合
交通事故でむちうちになった際に、早退や欠勤をして、仕事に影響がでることもあるでしょう。
まずは、労災の休業補償と自賠責や自動車保険による休業損害補償では違いがあることを押さえておいてください。自賠責の休業損害では、過失割合が7割以上ある場合には過失相殺されて休業損害が減額されますが、労災の休業補償は故意での事故でない限り、過失相殺されません。
また、むちうちで有給休暇を取得した場合、労災の休業補償はもらえませんが、自賠責や自動車保険による休業損害補償の対象にはなります。
もし、むちうちになった後で会社都合により退職になったり、内定取り消しや就職遅れになったりした場合も休業損害となることを覚えておきましょう。ただし、仕事の早退・欠勤を自己判断でしていた場合は休業損害が認められにくくなります。スムーズに認めてもらうには、医師による診断が必要です。
後遺症で仕事に支障が出た場合
むちうちが症状固定後も後遺症として残り、仕事を以前のように行えない場合があります。もしむちうちの後遺症があることが認められ、労働能力に支障が出たら「後遺障害逸失利益」に該当することを覚えておきましょう。
逸失利益は、本来の労働能力で得られるはずだった収入を補償するためのものです。ただ、前提としてむちうちの後遺症があることを認められなければなりません。そのため、基本的には後遺障害等級認定を申請して、認定された人が後遺障害逸失利益の対象となります。
また、後遺症が残ったと認められていたとしても、その後遺症によって収入が減少していないと判断された場合は、後遺障害逸失利益は認められないことにも注意しましょう。
失業した場合
後遺症が原因で、仕事を解雇される場合もあります。この場合は、休業損害を請求可能です。注意点は、自分で判断して退職するのではなく、会社都合の退職のみが請求できるという点です。
休業損害は、失業から次の職を得るまでの期間か、失業から次の職を得るまでの期間として妥当な期間に対して支払われる制度です。休業損害とあわせて、雇用保険から失業保険金を受けられることもあるので、両方確認するのを忘れないようにしましょう。
出典・参照:休業損害ってどうやって計算するの?その計算方法と適切な額の休業損害を受け取るためには|ベリーベスト法律事務所
内定取り消しになった場合
交通事故でむちうちになったタイミングが、内定が出たタイミングや就職活動中だった場合も、休業損害を請求できます。ただし、この場合はすでに仕事をしている最中とは異なり、後遺障害等級認定を受けることが条件です。
もしむちうちにより内定取り消しになった場合は、多くのケースで内定時の条件により、就業開始予定日から症状固定までの期間が休業損害となるでしょう。
自営業者の場合
自営業者(個人事業主)がむちうちにより仕事に影響をきたした場合、収入が減少てしまった場合には休業損害を請求可能です。
自営業者の休業損害は、確定申告をしていれば「事故前年の確定申告書に記載の所得金額÷365」で基礎収入額を計算することが一般的です。もし確定申告をしていない場合は、預金通帳や伝票等を用意して収入を証明しなければなりません。
専業主婦・専業主夫の場合
専業主婦や専業主夫は、家事従事者として休業損害を請求可能です。本来、休業損害は収入がなければもらえませんが、専業主婦や専業主夫の場合は対象になります。
専業主婦や専業主夫の場合、「事故が発生した年の女性労働者の全年齢平均賃金額を日割りした金額」を基礎収入額として計算します。男性の専業主夫であっても、こちらの計算式になることに注意してください。
補償を受けるためには証明書が必要?
もし交通事故でけがをした際の補償を受けるには、「交通事故証明書」という交通事故があったことを証明する書類が必要です。
そして、交通事故証明書を取得するには、警察に事故の届出をしていなければなりません。警察に人身事故の届出をするには「診断書」が必要です。このため、交通事故で身体に異変が生じた場合、早めに医療機関を受診して診断書を入手する必要があります。
むちうちはストレッチで治るの?
むちうちになったとき、仕事が忙しかったり症状が軽いと、自分でストレッチや湿布をして治そうとすることがありますが、ストレッチはやり方を間違えると悪化させる可能性があるため、注意しましょう。
むちうちの治療方法にストレッチがありますが、それは正しくストレッチをした場合です。自己流や人から聞いたストレッチをするのではなく、医療機関や整骨院・接骨院、鍼灸院などに通院し、指導を受けて行いましょう。
出典・参照:むちうちにストレッチは逆効果?|でぐち接骨院
通院するなら3つの選択肢
むちうちになったときの通院先は、3つの選択肢があります。医療機関である整形外科、整骨院や接骨院、そして鍼灸院の3つです。
- 整形外科
- 整骨院・接骨院
- 鍼灸院
1:整形外科
交通事故にあってむちうちを発症した場合、最初は病院の整形外科を受診しましょう。重要なことは、交通事故直後に受診することであり、最初から整骨院や接骨院、鍼灸院に行くのは避けることです。
整形外科では、手術や薬の処方はもちろん、診断書の発行ができます。後遺障害等級認定にも関係するので、事故直後に整形外科に行って検査を受け、医師から診断書を作成してもらい、治療方針やアドバイスをもらいましょう。
2:整骨院・接骨院
整骨院・接骨院では、柔道整復師という国家資格を有する人から、むちうちの症状を緩和させるための施術を受けることができます。とくに、むちうちの慢性期以降に有効とされています。
整骨院・接骨院へ通院する際には、まず整形外科の医師に整骨院・接骨院へ通院したいことを相談して許可や指示を得て、相手側の保険会社にも了承をもらい、通院するようにしましょう。保険会社とのトラブルを避けるために、必要です。
3:鍼灸院
鍼灸院では、はり師やきゅう師といった国家資格を有する人から、鍼や灸といった施術を受けることができます。整骨院・接骨院と同じく医療機関ではありませんが、治療の必要性が認められた場合は、鍼灸院での治療費も相手の保険会社に請求可能です。
鍼灸院では筋肉や神経といった軟部組織や、神経症状に対する効果性の高い治療を行えます。むちうちの中でも、これらの症状に心当たりのある人に向いた通院先でしょう。
むちうちにはどんな治療方法がある?
むちうちと言っても、実際には頸椎捻挫型や神経根症状型、脊髄損傷型やバレ・リュー症候群型といったようにさまざまな種類があります。そしてそれぞれの種類によって、治療期間や治療方法が変わってきます。
ここでは、むちうちでよく行われる治療方法を6つ解説します。
出典・参照:「むち打ち症」|日本整形外科学会
温熱療法
温熱療法は、むちうちの症状でこりや痛みなどが出ているところをホットパックや赤外線などを使って温める治療方法です。
温めることにより、硬くなった筋肉をほぐして血流をよくするという効果を期待できます。
運動療法・ストレッチ
むちうちになるとよく首が痛くなり、前後左右になかなか動かせなくなることがあります。また安静期間中に、間接が拘縮してしまうことや、筋肉が弱ってしまうこともあるでしょう。
運動療法やストレッチは、むちうちでよくある可動域制限の緩和や、筋肉が細くならないように筋肉を強化することを目的としている治療方法です。
牽引療法
牽引療法とは、頸部を器械を用いて、あるいは徒手によって牽引する(引っ張る)ことによって、神経への圧迫を和らげ、血流をよくすることを目的としている治療方法です。
むちうちの症状の中には、事故の衝撃で頚椎が歪み、神経を圧迫してむちうちの症状を起こしているケースがあります。こういったケースで、牽引療法が行われるでしょう。
神経ブロック
神経ブロックというのは、神経ブロック注射のことです。痛んでいる場所に局所麻酔薬を注射することにより、むちうちの痛みを緩和すること、痛みが緩和することで血流をよくすることを目的としています。
神経ブロックの他に、むちうちの症状によっては星状神経節ブロックが行われる場合もあるでしょう。
鎮痛消炎剤・痛み止め
むちうちの痛みがでやすい急性期には、痛みを和らげるために鎮痛消炎剤や痛み止めといった投薬治療も積極的に行われます。
鎮痛消炎剤としてよく出されるのは、ロキソニンやセレコックス等です。もしむちうちで手足のしびれがあるような場合には、神経通薬としてリリカが処方されることもあるでしょう。
出典・参照:むち打ちでお悩みの方へ|安藤誠一郎法律事務所
鍼灸
鍼灸は、その文字の通り鍼灸院で受けることのできる治療です。鍼やお灸を用いた治療方法により、むちうちの中でもめまいや耳鳴り、吐き気や眼精疲労といった症状に対して、効果が上がりやすいと言われています。
鍼灸はむちうちの症状の緩和だけでなく、後遺症の治療としても有効でしょう。
出典・参照:むちうち症|翁鍼灸院
むちうちになったら仕事よりもまずは受診・通院をしよう
むちうちについてや、むちうちで仕事を休んだときの損害賠償等について解説してきました。
ときには頭痛や手のしびれ、倦怠感なども併発するむちうちには、定期的かつ継続的な通院が必要です。会社に通院の重要性を説明し、期間を空けないで治療を受けましょう。
また、仕事を休んだ場合は、休業損害や後遺障害逸失利益の請求を忘れずに行ってください。交通事故によって日常生活に支障がでた場合、治療費や慰謝料を請求するのは被害者の重要な権利です。仕事を休まなければならない場合の補償は、きっちりと請求しましょう。
この記事のライター
ドクター交通事故運営
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