事故車を修理しないで現金を受け取れる?手順や注意点についても解説

事故車を修理しないで現金を受け取れるのかを解説します。保険金を修理費用に使わず、買い替えや他のことに充てることができるのかも説明!事故車を修理しないで現金を受け取る手順や見積もり方法や、請求する際の注意点などもまとめています。

事故車を修理しないで現金を受け取れる?手順や注意点についても解説

目次

  1. 事故車を修理しないで現金を受け取れるかを解説
  2. 事故車を修理しないで現金を受け取れる?
  3. 事故車を修理しないで現金を受け取る手順
  4. 事故車を修理しないで現金を受け取るときの注意点
  5. 事故車を修理しないでも現金を受け取ることはできる

事故車を修理しないで現金を受け取れるかを解説

事故で破損した車
652234

交通事故に遭って車が損傷すると、保険金を受け取ることができます。また、保険金額は、修理費用の見積もりに基づいて、決定されます。しかし、受け取った現金は、必ず修理費用に充てる必要があるのでしょうか?

本記事では、修理しないでも保険金を受け取れるのかを、解説します。また、保険金を請求する流れや、気を付けておくポイントも説明するため、参考にしてください。

事故車を修理しないで現金を受け取れる?

修理しない場合でも保険金は受け取れる

車の置物とお金
ElisaRiva

受け取った保険金は、必ず修理代に使わなければならないという、決まりはありません。買い替え資金に充てても、現金だけを受け取っておいても良いです。

受け取る保険金は、事故で損傷した車に対する損害賠償です。そのため、受け取った相手が修理に出さないことを、問題視することはなく、違法行為でもありません。ただ、修理しない場合でも、修理費用の見積もりだけは、出しておくと良いでしょう。

もし事故車を修理する場合、任意保険の「車両保険」に加入していれば修理費用に相当する保険金を受け取れます。では修理しない場合は請求できるのでしょうか。答えはYESです。車両保険金は発生した損害に対して支払われるもので、必ずしも修理は義務付けられていないからです。

出典: carnext.jp

受け取った現金を買い替え資金に充てることもできる

車の置物と白い電卓
free pictures of money

事故による車の破損が大きい、または修理代が高額になるときは、修理しないで買い替えを検討するのも良いです。特に車体の骨格部分が損傷した場合は、注意が必要です。骨格部分は、車の操縦性に関わる重要な部分になります。

骨格部分が一度歪んでしまうと、見た目は元に戻っていても、機能回復が難しいのです。修理後しばらくすると、まっすぐに走行できないなどの、トラブルが生じる可能性もあります。そのため、受け取った現金を、買い替え資金に充てるケースも多いです。

事故車を修理しないで現金を受け取る手順

手順①警察に通報

道路に立っている2人の警察官
papidridri44 Unsplash

事故に遭ったら、まずは怪我人の救護措置をして、警察へ連絡をすることが重要です。相手側が警察へ連絡することを渋り、示談で済ませようとする可能性もあります。

しかし、怪我人の救護や警察への連絡は、道路交通法で定められた、運転者の義務です。これらの義務を怠ると、5万円以下の罰金または3ヶ月以下の懲役を課せられることを、認識しておきましょう。

出典:物損事故と報告義務(弁護士法人泉総合法律事務所)

手順②加害者と自分の保険会社へ連絡

電話をしている弁護士の男性
espartgraphic

警察へ連絡をしたら、相手の免許証と車検証を確認して、必要事項を記録します。主な記録内容は、住所、氏名、自賠責保険会社、任意保険会社、車両ナンバーなどです。

また、それぞれに契約している保険会社にも、連絡してください。その際は、可能な限り詳細に事故の状況を伝えましょう。もしも、修理しない可能性が高い場合は、その旨伝えておくと、あとの手続きがスムーズに行えます

手順③事故車の修理の見積もりをしてもらう

事故で破損した車
baleman

保険会社へ連絡をしたら、担当者が事故現場または修理工場の方へ、事故車の調査に来ます。警察の実況見分が終了していれば、事故車を修理工場へ移送します。修理工場は自分で決めても良いし、保険会社に紹介してもらうことも可能です。

また、修理を依頼する場合は、修理工場側が見積もりを行います。修理しない場合は、保険会社の担当者が、概算見積もりをするのが一般的です。保険会社によってやり方が異なるため、担当者としっかりコミュニケーションをとっておきましょう。

手順④保険金の請求書を提出する

書類に記入をしている様子
Sora Shimazaki Pexels

概算見積もりを行ったら、保険金額が決まります。被害者は金額を確認してから、保険金を請求する手続きが必要です。

また、申請に必要な書類は、保険金請求書や事故証明書、事故車の写真などです。提出期限や必要書類も、保険会社によって異なるため、事前に確認してください。

手順⑤保険金を受け取る

お札とコイン
stevepb

必要書類を全て提出したら、保険金を受け取れます。受け取り方法は、指定口座へ現金で振り込まれるのが一般的です。保険金額は、車の時価や損害範囲内で、保険会社が決定しています。

そのため、中古者相場価格と同額になるわけではありません。振り込まれた現金が、見積もりの金額と同じであるかも、確認しましょう。

事故車を修理しないで現金を受け取るときの注意点

注意点①実際に修理するよりも補償金額が減る

車の置物とコイン
QuoteInspector.com

修理しないで現金を受け取る場合は、実際に修理するよりも、補償金額が少ないケースもあります。なぜなら、修理しない場合は、保険会社の調査員が、概算で修理代の見積もりを出すからです。また、見積もりから調査費用を、差し引かれることもあります

他にも、見積もり書に記載されている消費税は、補償金額には含まれません。実際は修理しないため、部品代や修理費用にかかる消費税は、必要ないからです。

注意点②免責金額を設定していると保証金額が減る

車の置物と書類とお札
free pictures of money

自動車保険には「車両保険の免責金額」という項目があります。免責金額とは、事故車の修理代の中で、自分が負担する金額のことです。免責金額を設定していると、保険料の支払いが安くなるため、契約時に設定する人もいます。

自分が加入している自動車保険は、免責金額を設定しているかどうかを、確認してください。もしも、免責金額を設定している場合は、修理しないで受け取れる現金が、少なくなる可能性が高いです。

注意点③翌年からの保険料が上がる

3台の車の置物とお札
QuoteInspector.com

自分が加入している車両保険を使用すると、次年度の等級が1等級または3等級下がります。どちらの等級で下がるのかは、事故の内容によって決まります。1等級下がる場合は1年間、3等級下がる場合は3年間適用され、保険料が上がる仕組みです。

保険金を受け取った場合は、どのくらいの保険料が値上がりするのかを、事前に確認する必要があります。場合によっては、保険金を受け取らない方が良いこともあるため、しっかり検討しましょう。

事故車を修理しないでも現金を受け取ることはできる

事故で破損した車
ArtisticOperations

交通事故による車の損傷で、保険金を受け取った場合、必ずしも修理費用に充てなくても良いです。買い替えをしても、ただ現金を受け取るだけでも、当事者に任されています。

修理しない可能性が高い場合は、保険会社に知らせておくほうが、あとの手続きがスムースです。ただし、状況によっては、保険金額が少なくなったり、次年度の等級が下がるリスクもあることを、認識しておきましょう。

宮内直美

この記事のライター

宮内直美

最新の情報や疑問に思ったことなど、調べることが好きなフリーライターです。交通事故の防止や対処法に役立つ情報を収集して、分かりやすく執筆します。

この記事へコメントしてみる

※コメントは承認後に公開されます
コメント投稿ありがとうございます。
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。

関連記事

交通事故における加害者の生活への影響は?責任や対応についても解説

この記事では、交通事故を引き起こしてしまった加害者の生活に与える影響や加害者が負う責任について解説しています。 交通事故を起こした場合のリスクを知ることができるほか、加害者になった場合の相談先などをまとめています。ぜひチェックしてみてください。

交通事故の加害者が無保険の場合はどう対応すればいい?リスクや対処方法を紹介

交通事故の加害者が無保険だった場合、どのように対処したらよいのかご存じでしょうか。この記事では、加害者が無保険だった場合のリスクや無保険で考えられるケース、対処方法などを紹介しています。ぜひこちらを参考にしてみてください。

酒気帯び運転・酒酔い運転の刑事罰と行政処分を解説!|運転者以外にも罰則・罰金

飲酒運転の厳罰化が進む一方で、飲酒運転に対する刑事罰や行政処分などに不安や疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、飲酒運転の定義にはじまり、飲酒運転に対する刑事罰や行政処分、また逮捕後の流れなどを紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

自動車×自転車の接触事故で過失割合はどうなる?慰謝料についても解説

自動車×自転車の接触事故の場合、過失割合はどうなるのでしょうか。この記事では、自動車と自転車の接触事故における過失割合や慰謝料の相場についても詳しく解説しています。ご興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

交通事故を人身扱いにしない場合の被害者のリスク|切り替えるには

交通事故を人身扱いにしない場合、被害者にどんなリスクがあるかご存じでしょうか。この記事では人身扱いにしない場合に考えられるリスクや、加害者が人身扱いにしたくない理由などについて紹介します。人身事故に切り替えるかお悩みの人は、ぜひこの記事をチェックしてください。

交通事故の慰謝料の相場はどのくらい?ポイントや減額されるケースも

交通事故に遭ったとき、慰謝料の相場はいくらぐらいかご存知でしょうか。本記事では、交通事故の慰謝料の相場や、その種類、受け取るために注意すべき点などを紹介しています。交通事故の慰謝料について疑問や不安がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

示談金を詳細解説!計算方法や増額するためのポイントも紹介

交通事故の被害者に支払われる示談金がどのようなものかご存じでしょうか?この記事では、示談金の意味や慰謝料との違いなどの示談金の基本情報や示談金の内訳、計算方法、示談交渉の流れなどについて紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

人身事故の罰金・罰則はどのくらい?点数についても詳しく説明!

人身事故を起こした場合、どのような罰則があるのでしょうか。この記事では、罰金や免許の違反点数など、人身事故の罰則について解説しています。万一の備えとして、人身事故を起こした際の罰金などについて知っておきたい方は、是非ご一読ください。

逸失利益について解説!計算方法や増額させるためのポイントも紹介

交通事故に遭った場合、逸失利益を請求できることをご存じでしょうか。この記事では、逸失利益の意味や種類、請求できる条件、計算方法、増額のポイントなどを紹介していきます。逸失利益について知りたいと思っている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

事故によるバイクの修理費はどのくらいもらえる?費用の相場も紹介!

事故でバイクが故障したときの修理費についてご存知でしょうか。本記事では、バイクの修理費がどれくらいもらえるのかといった、バイクの事故を起こしたときに知っておきたい情報を紹介しています。バイクの修理費について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

交通事故の手続き・知識の人気記事

よく読まれている記事